壁の言の葉

unlucky hero your key

2019-01-01から1年間の記事一覧

共鳴。

嗚呼、この本を、映画を、音楽を、話を、 分かち合えるのはアイツくらいだな。 と、つい顔を思い浮かべる。 浮かべたところで大概の関係はすでに切れている。 共鳴、共感は結果であって、目的にはしないこと。 そもそも、厳密に考えるとそんなものは幻想なの…

闇営業。

人は、 本意でない仕事であっても、日々の生活のために受けねばならないことがままあるわけで。 あたしなんかは日々、その連続であるわけで。 つまらん仕事をうけないためには、なによりも生活の水準を上げないこと。 ……と俳優の山崎努がどこかに書いていた…

日がな一日降り続いた雨の土曜は晴耕雨読よろしく部屋で過ごした。 ひさしぶりに『やめられないとまらない』な本に出合っちまったのである。 玄関を出たのは晩酌のネタの調達に最寄りのコンビニに行った一度きり。 日付が変わり、夜明けとともにすかっと晴れ…

夢記。

公園のベンチに座っていると、向かいのベンチにふらりと談志がやってきてぶつぶつとネタをさらいはじめた。 背中をまるめ、 誰に語るでもなくボソボソと。 もったいないのでさりげなく目をそらし、聞き入る。 どうやら師匠小さんの十八番を順にさらっている…

くそお、つれえぞ。 針の筵のクレーマー監視現場。 現場とチームの能力値が見あわないし。 能力以前に『言われたから来ました』的な仲間事情。 つれえぞ。 遅刻を職長として注意したら性差別だと逆アップかまされ。 嗚呼。 闇生

UBER EATS

余暇をつかっての仕事なのであって、 余暇ではなく、仕事でしょ。 せめて道交法は守ろうよ。 うんざりするほど見かけるよ。 チャリの右側通行、信号無視、 オラオラで片交の誘導無視&突破。 イヤホンでスマホ見ながら蛇行して後続車両が急ブレーキしたのにも…

ぶらぶらと。

花園神社は土曜から例大祭。 境内には露店が軒を連ねており、 その暖簾や幟の色彩が賑やかだ。店頭を覗き歩くわくわくした目つきは地元の子供たちか。 握りしめた拳のなかはお小遣いに違いない。 こういう環境で幼年期を過ごす彼らを、羨む。階段に腰をかけ…

闇落語。

日中は真夏日。 しかし夜更けて少しひんやりとして外気が心地よい。窓を開け放して灯りをおとし、ラジオを消して闇のなかで談志を聴いている。 さっきまで志ん生。 PCは壊れたまま。闇という字には音がある。 音の出てくる門(ゲート)だ。 闇生

匿名の正義。

21~5時、夜間バイク進入禁止標識に囲われた巨大団地。 夜間はし~~~んと静まっている。 可能な限りの静音機材を使っての夜間工事に対して警察へ通報が。 赤色回転灯をつけたパトカーが現場に来着。『うるさい』と匿名氏より。 日中は工事規制の許可がおり…

じゆう。

バガボンド再読。個人の自由を模索する29巻。 聾唖という言葉が、はたして江戸期の、それも日常用語として馴染んでいたかが、気になった。 そこに表現への制約が作用していないか。 自由をあつかうエピソードだけに。むろん、 制約なしの表現など、ありえな…

とはいえ、

いや、ともかくも、 不甲斐なきおっさんとしては、 又八にシンパシーを抱いてしまう。 この人間くさい又八で落語などつくれまいか。 闇生

蛇の足。

バガボンドの再読をはじめたら、とまらねえ。絵で表現し切れているコマの擬声語、擬態語が邪魔っけ。海の絵に『ザザー』とか。 一刀斎の笑みに『ニコ』とか。 闇生

あじけ。

現場が雨天中止と決まっていつもよりくつろぐ未明。 J-waveをBGMに『無限の住人』再読。不死となって痛みさえ失った快楽殺人鬼、尸良。 苦痛をバッテリーとして獣以下の人生を生きてきた彼が、ここにきて悟るのだな。 痛みの無い斬り合いのつまらなさに。 さ…

『タイム・リメンバード』感想。

ブルース・ピーゲル監督作 『ビル・エバンス タイム・リメンバード』 吉祥寺UPLINKにて映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』4/27GWロードショー ジャズ界の偉大な故人の足跡をたどるドキュメンタリーである。 ということは、音源や映像に関しては…

北の。

発射されたやつ。 確認できないから『飛翔体』あつかいなのかね。 未確認飛行物体なら『UFO』でいいよね。 よかないけど。 闇生

やっつけ。

現代最高のトランペッター、ウィントン・マルサリス…。と来日公演を宣伝するラジオCMのBGMが、サックス・ソロ。 気になってしかたない。 闇生。

『カンパイ!日本酒に恋した女たち』

小西未来監督・編集 『カンパイ! 日本酒に恋した女たち』 UPLINK吉祥寺にて〝日本酒の未来を切り拓く3人の女性たちを描く、自分らしく生きる勇気をあたえてくれる感動ドキュメンタリー〟 との宣伝コピー。 映画『カンパイ!日本酒に恋した女たち』 日本酒…

ホテルで自炊。

という流れで、 ニヒル牛でこれまでに購入してきた手製本をあらためて整理してみた。 すると、 うっかりと積ん読にしてしまっていたタイトルがあるのを発見。 平田真紀著『高速バスで美術館の旅』 これは、たぶんあれだ。 同時刊行されたであろう『家からす…

旅本の先人。

というわけで連日『旅本』づいている闇生なのだが。 ふとこの本を思い出した。山下清著『裸の大将 東海道五十三次』小学館文庫旅本、という言葉。 旅行記や道中記、旅日記、紀行文とは言わず、あえて『旅の本』、『旅本』とする妙。 これがなにげに重要なの…

『あしぶみ電車 ビジネスホテル編』

山中奈緒子著『あしぶみ電車 ビジネスホテル』 手製本 西荻、ニヒル牛、旅の本展にて購入 ジャケ買いして大当り!実を言えば、同シリーズの『あしぶみ電車5』も購入済だ。 んが、 あろうことか未読のまま積みっぱなしにしておいたのである。 なんせページを…

『家からすぐの旅 5』

平田真紀著『弱っていても行ける 家からすぐの旅 5』手製本 西荻、ニヒル牛、旅の本展にて購入。 ルールはたったふたつだ。 1.自分の家じゃないところで寝る。 2.自分の家じゃないところで、朝飯を喰う。その条件さえ満たしていればそれは『旅』なのだと。 …

『愛しのグルジア』

石川ある著『愛しのグルジア』手製本 西荻、ニヒル牛 旅の本展にて購入。 グルジア(ジョージア) 旧ソ連の構成国 コーカサス山脈の南、 黒海の東岸。 首都トビリシ。安定の『ある旅本』だ。 今回も期待は裏切られなかった。 夜中に耽読してなんども声あげて笑…

土地。

新調したメガネの受取日。 近所のメガネ市場までチャリで行く。 帰路は寄り道をして橋を渡り、調布の酒屋へ。 おニューのメガネはストレス・フリーとうたう遠近両用で、あたしにとってはこれが両用デビューとあいなった。 慣れないので、酒を買うまえから、…

日記。

日記を大量に処分す。PCを買うまで、日記は大学ノートにつけていた。 上京してからのうだつのあがらぬ若僧のあがきは、肉筆であるがゆえに生々しく、おっさんとなってあらためて読み返したところで何もポジティブなことはない。青いのだ。哀しいかなケツが、…

踏み間違い。

加速も停止もペダルは違うものの『踏む』という行為は同じであり、 しかもそのペダルの違いを、操作する当人が目視で確認できないのも問題のひとつかと思うのだ。 足の感覚にのみに頼っている。 おかしいと思ってもペダルの位置が死角にあるため確認ができな…

疵。

北野武監督・脚本作 『竜三と七人の子分たち』DVDにて 作り手の情念を嗅ぎとれず。技術とアタマを優先して作っている節がますます濃厚となっている。 イマジネーション優先の作風で世に出、監督の名がもはやジャンルとして扱われるようになってなお、ちゃん…

50。

夜勤。 現着すると、集合した仲間の数が予定より1名多い。 この日オフのベテラン嬢が娘の送迎で顔を出していた。 現場終了までコインパーキングにとめた自分の車で娘を待つという。 このベテラン嬢、 娘が別の現場に配置されてもお迎えに行く。 娘はアラサー…

『眼には眼を』感想。

『眼には眼を』 1957年 フランス アンドレ・カイヤット監督 ヴァエ・カッチャ原作 DVDにて中東、レバノン。 急患の妻を診てくれ、とその男が訪ねてきたのはフランス人医師の自宅。 医師は激務を終え、やっとくつろいでいたところ。 自宅では急患に対応できる…

J-waveめ。

日曜深夜~月曜未明にかけての放送休止中に流している曲のリストは、いったいどこで知ることができるのよ。 公式のNow Playingには表示されないしね。 もどかしいったらないよ。 3時台に流れてた女性ボーカルが、よかったっす。 ギターの弾き語りで、途中、…

『ある戦慄』

ラリー・ピアーズ監督作『ある戦慄』DVDにて1968年 米国 ジャケはカラーだが、本編はモノクロ。 深夜のニューヨーク。 マンハッタン行きの地下鉄の車内に、二人の暴漢が乗り込んでくる。 ドアの故障により密室と化した車内で獣のように騒ぎ立て、好き放題に…