壁の言の葉

unlucky hero your key

映画。

素晴らしき。

久しぶりの歩行者誘導。 歩道舗装工事にともなう歩行者通路の切り回し。 切り回しとは車道に通路を仮設すること。 その仮設通路へと歩行者をご案内することで、施行箇所を安全に迂回していただくと。 歩道との段差の処理はコンパネ(ベニヤ板)を架けてスロ…

墨の雨。

カラー技術がないから仕方なくモノクロで撮っていた、という解釈だとモノクロ映画は見誤るよね。歴史的にも墨絵をたしなんできたのだから、そこはひとつ押さえておきたい。 https://t.co/moblPQyxCa pic.twitter.com/ZHalZU329K— Yamio (@Yamio42529836) Oct…

しん・うるとら

『シン・ウルトラマン』 アマプラで観賞。 前回、リタイアしてしまったのでリトライ。 なんでぜんぶセリフで説明しようとするのかな。 表現ではなく、説明を聞かされているようで萎える。 ひたすら顔アップで説明セリフ。 良し悪しは別として、少なくとも映…

願い。

作品と観賞者が一対一で対峙している。 その関係性において作品は作品になる。 いや、なろうとするのであって。 たとえ作者であってもその関係性には入り込めない。 むろん感受性や理解のエスコートとして評論だの解説だの創作の裏話や作者の思想的背景、生…

風のゆくえ。

「落ち葉は風を恨まない」 勝新版『座頭市』最終作での言葉。 盲目の座頭市との交流を経た武士の旦那が、市の竹水筒に書きのこした言葉だ。 当然市には読むことができず。 が、のちに知り合った孤児の娘お梅がこれをみつけて市に読み上げてやる。市は関心す…

号泣。

お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」 小説 『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス著 『国盗り物語』司馬遼太郎著 『竜馬がゆく』司馬遼太郎著 『冒険者たち ガンバと15匹の仲間』斎…

突き抜けた人。

かつてここでも取り上げたレコード・コレクター、ジョー・バザード氏が亡くなられたそうだ。www.youtube.com yamio.hatenablog.com 彼の自宅の地下室は、城だろう。 それも城主ひとりだけが独占、独裁する子供の城だ。 そっくりそのまま保存を。 おそらくそ…

『NO SMOKING』

佐渡岳利監督作、 細野晴臣主演、 ドキュメンタリー映画『NO SMOKING』 Blu-ray。 NO SMOKING この時代にこのタイトル。 さすがですなー。 あとは各々方が汲み取ればよし、なのであろうけれど、無粋にも煙草と音楽の共通性について取材側が質問をしている。…

映画『燃えよ剣』

原作・司馬遼太郎 監督、脚本・原田眞人 主演・岡田准一、柴咲コウ 幕末に名を刻んだ新選組副長・土方歳三の生涯を描く。 Amazon Primeにて視聴。 以下、感想。www.youtube.com ・原作は若い頃に読んでいる。 分厚い単行本二冊にわたる大作のため、それをわ…

『ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった』

Amazon プライムで鑑賞。 ザ・バンド かつて僕らは兄弟だった(字幕版)ロビー・ロバートソンAmazon バンドはプチ社会だもので。 目標が一致しているうちは団結もしやすい。 バンドが社会であり『公』ならば、その反対が『私』。 その中心点である『個』は、滅…

役。

ゲイの役をゲイの俳優が演じることがない。 そこに差別がある、 という記事を見た。 どうだろう。これ。 呑兵衛の役を呑兵衛が演じるとうまくいかない、という話も聞く。 かえって下戸のほうが、他人の酔態を観察していることが多いので、酔っぱらいをうまく…

生保の夜。

下の階に住む生保の呑んだくれの老人が、また壁をなぐっている。 もしくは床を踏み鳴らしているのか。 柱に頭を打ち付けているのか。 よくわからんが、どんどんうるさい。 エスカレートしてくると、合間合間におめき声がはいる。 言葉にはなっていないので、…

再生とは。

DVDで持っているからべつにいいや、 と思っていたのだが、のべつ幕なしに自粛づくしの日々だ。 途中からチラ観したら、最後まで観てしまった。 POSTYMO~Yellow Magic Orchestra Live in London 2008 +~ POSTYMO~Yellow Magic Orchestra Live in London 20…

孤独の領分を。

森博嗣著『孤独の価値』幻冬舎新書 読了 この本を読んでいるあいだ、ふと有名な映画のシーンを思い出していた。 黒澤明の名作『 生きる 』のブランコのシーンだ。 死期を覚った主人公が、雪の降る夜の公園でひとり、ゴンドラの歌を口ずさみ、ブランコをこぐ…

かお。

メンタリストDaiGo、キングコング西野、ひろゆき、堀江貴文……。 ぶらりと立ち寄ったBookOffにて。 新刊の自己啓発関係コーナーに面置きされた表紙をざっと見渡せば、著者が顔出ししているのはタレント的な有名人がほとんどだ。 そのなかでも上記の四名が目立…

冒涜。

山下達郎 紅白登場の「 AI美空ひばり 」 https://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20200119-00000247-spnannex-ent テレビを持たないので知らなかった。こんなことやらかしたてたのね、NHK。 相変わらず不謹慎だ。 CGでの寅さん復活にも同じものを感じるのだが。…

コーヒー・マシン。

寝酒、ならぬ寝動画として晩酌からの寝落ちへの道連れとして『バグダッド・カフェ』を観る。 あのテーマ曲がながれるとこまで見届けたらおちませう、と目論んでいたのだが、 結局、最後までくぎ付けとなったもーた次第。 何度見ても、タトゥ師の別れの言葉と…

『タイム・リメンバード』感想。

ブルース・ピーゲル監督作 『ビル・エバンス タイム・リメンバード』 吉祥寺UPLINKにて映画『ビル・エヴァンス タイム・リメンバード』4/27GWロードショー ジャズ界の偉大な故人の足跡をたどるドキュメンタリーである。 ということは、音源や映像に関しては…

『カンパイ!日本酒に恋した女たち』

小西未来監督・編集 『カンパイ! 日本酒に恋した女たち』 UPLINK吉祥寺にて〝日本酒の未来を切り拓く3人の女性たちを描く、自分らしく生きる勇気をあたえてくれる感動ドキュメンタリー〟 との宣伝コピー。 映画『カンパイ!日本酒に恋した女たち』 日本酒…

疵。

北野武監督・脚本作 『竜三と七人の子分たち』DVDにて 作り手の情念を嗅ぎとれず。技術とアタマを優先して作っている節がますます濃厚となっている。 イマジネーション優先の作風で世に出、監督の名がもはやジャンルとして扱われるようになってなお、ちゃん…

『眼には眼を』感想。

『眼には眼を』 1957年 フランス アンドレ・カイヤット監督 ヴァエ・カッチャ原作 DVDにて中東、レバノン。 急患の妻を診てくれ、とその男が訪ねてきたのはフランス人医師の自宅。 医師は激務を終え、やっとくつろいでいたところ。 自宅では急患に対応できる…

『ある戦慄』

ラリー・ピアーズ監督作『ある戦慄』DVDにて1968年 米国 ジャケはカラーだが、本編はモノクロ。 深夜のニューヨーク。 マンハッタン行きの地下鉄の車内に、二人の暴漢が乗り込んでくる。 ドアの故障により密室と化した車内で獣のように騒ぎ立て、好き放題に…

シン

いまさらかよ、と言われそうだが、言う。 アマゾン・プライムなんたらで『シン・ゴジラ』を、初めて観た。 どうにもこうにもパトレイバーなどの押井守監督作を連想してしまうよね。 たぶんそういう人も多いでしょう。 想定外の有事にたいし、現在の国家がど…

不安と恐怖。

夜勤明けの朝酌はひきつづき『ウォーキング・デッド シーズン2』を観ている。 始末したウォーカーの葬り方には土葬と火葬の区別があって、その選別基準があっさりとチームの共通認識になるところが興味深かった。 思い入れのある人は土葬。それ以外は火葬。 …

『パス・オーバー』感想。

スパイク・リー監督作『パス・オーバー』アマゾン配信ドラマ アントワネット・ヌワンドゥ脚本 パス・オーバー 上演された芝居を収録。 あるいはこの収録のために上演されたのか。 不条理劇の古典『ゴドーを待ちながら』をたたき台にしている模様。 これにモ…

はぬい。

はぬいので『Do The Right Thing』を観て過ごす。 目覚めが10am。 疲れが抜けきっていない感がつよく、意識して二度寝する。 起きたのは15pm。 10時の目覚めは習慣としての目覚めだったのだろう。 身体が欲した睡眠はそこからさらに5時間後ということか。 隣…

『パシフィック・リム』感想。

ギレルモ・デル・トロ監督作『パシフィック・リム』DVDにて いまさらながら、観た。 巨大怪獣vs巨大ロボットのアクション娯楽大作。 海溝から現れて地上を侵略に出てくるカイジュウたち。 彼らは地球の植民地化を目論んでいるという設定。 それを阻止すべく…

『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』感想。

ヴィム・ヴェンダース監督作『Pina 踊り続けるいのち』DVDにて。 『Pina/ピナ・バウシュ 踊り続けるいのち』 予告編 2008年に急逝したコンテンポラリー・ダンス界の巨匠ピナ・バウシュを追想するドキュメンタリー。 ピナの代表的な公演からの部分抜粋も含ま…

酔。

未明に酔いつぶれ、昼ごろに目覚めて机に向かうと、パソコンの横に『アマデウス』のDVDがある。 あそーか。 兄貴からいただいた郷里のお酒を痛飲しながら、そして酔いながらふとサリエリが観たくなったのだった。 で、 その鑑賞後にYoutubeに移行したのだろ…

『ピナ・バウシュ 夢の教室』感想。

アン・リンセル監督作『ピナ・バウシュ 夢の教室』DVDにて 世界的なコンテンポラリー・ダンスの舞踏家であり振付家でもあるピナ・バウシュによる貴重な演出時の記録。 演目はピナの代表作ともいえる『コンタクトホーフ』。 これをダンス未経験の十代の若者た…