壁の言の葉

unlucky hero your key

本。

旅。

open.spotify.com しつこい咳に悩まされる。 熱はない。 しかしこのままでは夜勤で周囲に不快な思いをさせるとおもい、夕刻にドラッグストアへいそいそと。 生れてはじめて咳止めを購入。 これまで、風邪は基本的に薬に頼らないできた。 医者に掛かろうがか…

センシティブ

へえ。 https://t.co/7gTuEyTUhs pic.twitter.com/SNVtmBXe2h— Yamio (@Yamio42529836) January 21, 2024 だそうな。 立川志らく著『師匠』集英社刊 元ポスはこれ。 追伸 2024-01-22 現在は警告が外れている。 アップした瞬間に警告文がついたのでむろん自動…

『猫めしの丸かじり』東海林さだお

文春文庫 『猫めしの丸かじり』東海林さだお ハムカツ くず餅 ソーセージ カレイの煮つけ ウズラの玉子 ハンペン カンパン 干し芋 ポップコーン ポテサラ……といった食卓の脇役たちにスポット当てたエッセイ集。 状況と小腹の塩梅によっては主役にしてやれな…

『東西不思議物語』澁澤龍彦

河出文庫。 タイトル通り洋の東西にのこされる摩訶不思議な奇談・伝承などを紹介している。 面白いのは、たとえばひとつの奇談にはたいがい他の国や地域にもその類例がみられるということ。 たとえば寝ている間に魂が肉体から抜けだし、さまよってまた元の身…

『十五人の黒澤明』 出演者が語る巨匠の横顔

日曜日。 イヴに実施された研修に向かう電車のなかで読了。 取り上げられた証言者は、 仲代達也 菅井きん 香川京子 三橋達也 山崎努 二木てるみ 頭師佳孝 松村達雄 井川比佐志 油井昌由樹 隆大介 原田美枝子 大寶智子 三船史郎 それぞれが黒澤明との出会い、…

たるほ。

稲垣足穂『一千一秒物語』 https://t.co/OJwjDeiqGc— Yamio (@Yamio42529836) October 8, 2023 小学生の時だ。 郷里には本屋がたった二軒しかなかった。 一方がアルバイトを雇って文房具やレコードまで陳列していたこざっぱりとした店で、その店は子どもたち…

『作家と家元』読了

談志と作家の対談集。吉行淳之介、色川武大、結城昌治、景山民夫、伊集院静、石原慎太郎の六人。歯に衣着せぬ石原慎太郎とのやりとりが痛快。やはり面白い。落語国の住人で云えば自分は物知りのご隠居ではなく八っつぁんだ、と談志。 pic.twitter.com/LEknki…

『荒木飛呂彦の漫画術』集英社新書

荒木飛呂彦 漫画術 『ジョジョ』シリーズで有名な荒木飛呂彦が自身の制作術を公開。 以下、覚え書き。・ヌーベルバーグの名監督でもあるトリュフォーがサスペンスの巨匠ヒッチコックにインタビューした『映画術』は漫画家志望にとって必読書。 ・漫画の『基…

願い。

作品と観賞者が一対一で対峙している。 その関係性において作品は作品になる。 いや、なろうとするのであって。 たとえ作者であってもその関係性には入り込めない。 むろん感受性や理解のエスコートとして評論だの解説だの創作の裏話や作者の思想的背景、生…

おっさんがゆく。

午後一時頃起床。 おそるおそる寝返りをうつ。 ぎっくり腰の症状は次第に収まってきており、腰痛といってもよい感触也。 ただし油断は禁物だ。 立ち上がろうとすると、痛みと例の力の入らない感覚に襲われる。 明日の夜勤も念のため休む、と会社に連絡。 冷…

号泣。

お題「邦画でも洋画でもアニメでも、泣けた!というレベルではなく、号泣した映画を教えてください。」 小説 『アルジャーノンに花束を』ダニエル・キイス著 『国盗り物語』司馬遼太郎著 『竜馬がゆく』司馬遼太郎著 『冒険者たち ガンバと15匹の仲間』斎…

読書。

読書用アカウントなるものを設けて、本の感想などをつぶやいておられる方々がいることを知る。 その多くが本の感想のために専用のノートを用意しておられ、 丁寧な手書きで綴り、 かつファイル分けされたページの様子をアップされている。 この『手書き』っ…

チャーリーと青い月。

ここしばらくは日勤現場についている。 何年ぶりだろう。 日の出前に起きて支度をし、 白い息を吐きながら現場をめざし、 夕暮れまで働いて、 日没後に帰宅する。 思えば、至極当たり前な日々である。 街は、 夜とは違って老人であふれている。 まずこれが新…

堀川惠子著『教誨師』感想。

堀川惠子著『教誨師』講談社文庫 読了 教誨師 『教誨師』という言葉をこの本によって知る。 死刑囚と対峙し、 対話を重ね、 そしてその執行に立ちあう宗教家のことをいう。 どの宗派の教誨師を選ぶかは死刑囚にゆだねられるが、むろん登録された団体のなかに…

再読。『ザ・ロード』感想。

コーマック・マッカーシー著、黒原敏行訳『ザ・ロード』早川書房 再読。 再読なのでネタバレ。 何気なくページを繰り出したら、あれよあれよと読了してしまった。 近未来。 おそらくは核戦争による終末世界。 それぞれの神も正義も秩序も慣習も常識も暦も道…

『大安の日はあんぱんを食べる』感想。

塔島ひろ美編『大安の日はあんぱんを食べる(増補版)』読了 車掌文庫シリーズ② 西荻窪ニヒル牛通販*1にて購入。 大安の日はあんぱんを食べる(増補版) 大安の日にあんぱんを食べるといいことがある。 という出所不明の迷信を実証せんとして、大安の日にあ…

ニヒル牛 旅の本展『ハノイでハイテンション!』感想。

わたなべともこ著『ハノイでハイテンション!』手製本 読了 西荻窪 ニヒル牛「旅の本展*1」通販にて購入 副題が「2019.5/3~8ハノイを基点に列車に船に。おまけにちょびっとプサン」 わたなべともこ作品 わたなべともこ。 この作家も高い打率をつづける旅本…

ニヒル牛 旅の本展『東京 徳島 そしてグルジアへ』感想。

山中奈緒子著『東京・徳島そしてグルジアへ』手製本 読了 西荻窪 ニヒル牛『旅の本展*1』通販で購入。 昨年発表された石川ある著『愛しのグルジア*2』。 その旅を、同行者である山中奈緒子の視点から記録した本。 「ある本」と併読すれば、ザッピング的な楽…

ニヒル牛 旅の本展『2019年中央ヨーロッパの旅』感想。

石川ある著『2019年中央ヨーロッパの旅 そして2020年ニヒル牛旅の本展*1』手製本 読了 西荻窪 ニヒル牛『旅の本展』通販にて購入。 信頼の『ある本』。 今回は二つの時空を行き来する。 ひとつは2020年2月末から4月半ばまでの日本。 もうひとつは2019年10月…

ニヒル牛 旅の本展『家からすぐの旅 6』感想。

平田真紀著『弱っていても行ける! 家からすぐの旅6』手製本 西荻窪 ニヒル牛「旅の本展*1」通販にて購入。 平田真紀著作コレクション コロナ騒動をうけて、人気企画の旅本展*2は通販での開催とあいなった。 作者自身が手に塩をかけた手製本の祭典である。 …

船のゆくえ。

姉が作ってくれた手製のマスクをして現場にいくと、 「それ、アベノマスクですか」 と半笑いのリアクションを受ける。 信州に嫁いでいる姉が作って送ってくれたものだ、と説明。 すると、 「届きました? アベノマスク」 いや、まだ届かない。 「俺なんか、…

読む日々。

20200510 今朝がた、地元の富士そばは営業していました。 24時間営業再開。 緊急事態宣言をうけて、このところ早い時間で店を閉めていたのは把握していたのだけれど。 未明の散歩で通りかかると、明かりを落とした店内の厨房にいつも店員さんの影が見えてい…

37.5℃。

先日紹介した塔島ひろみの車掌文庫シリーズ*1。 1巻目のあと2巻目が欠品ということだったが、ようやく入荷したということで贔屓の『旅本*2』と併せて注文。 その到着が待てず、3巻目に手を出してしもーた。 乳母車を押して、トラックのように私は走った 育児…

『二十世紀の終わりの夏、私はこんな風に子供を産んだ』

塔島ひろみ著『二十世紀の終わりの夏、私はこんな風に子供を産んだ』車掌編集部 読了 西荻窪ニヒル牛にて通販*1購入。 車掌文庫シリーズ1 タイトル買いして大当たり。 妊娠から出産、そして育児の日常を、おそらくは時系列順に綴っているであろうことはタイ…

くそお、

塔島ひろみ著『二十世紀の終わりの夏、私はこんな風に子供を産んだ』 案の定おもしろくって腹が立つ。 blog.goo.ne.jp 闇生

惚れる。

新コロ対応で店舗販売を休業しているニヒル牛。 その公式ブログで展開されている全箱紹介であたしがひと目ぼれした本がこれ。 車掌文庫シリーズ 塔島ひろみ著、車掌文庫シリーズと銘打たれた二冊。 『二十世紀終わりの夏、私はこんな風に子供を産んだ』 『乳…

PKN

本日も勤務無し。 肉、野菜が切れたので久方ぶりに日中に外出。買い出しのためにスーパーへ。 金曜だからか、ATMには列ができていた。 みな1~2mの間隔をあけているので、いつもより長大な列になっているのがおもしろい。 おもしろがるのも不謹慎なのかもし…

孤独の領分を。

森博嗣著『孤独の価値』幻冬舎新書 読了 この本を読んでいるあいだ、ふと有名な映画のシーンを思い出していた。 黒澤明の名作『 生きる 』のブランコのシーンだ。 死期を覚った主人公が、雪の降る夜の公園でひとり、ゴンドラの歌を口ずさみ、ブランコをこぐ…

『本へのとびら』感想。

宮崎駿著『本ヘのとびら 岩波少年文庫を語る』岩波新書 読了『本へのとびら』 好きな本は。 影響を受けた本は、と問われたとき、つい大人というものは読書遍歴の枠から児童文学や絵本を取り除いてしまうもの。 物心ついて、分別がある程度つくようになって、…

村上龍著『空港にて』感想。

村上龍著『空港にて』文春文庫 読了 空港にて コンビニ、 居酒屋、 公園、 カラオケルーム、 披露宴会場、 クリスマス、 駅前、 空港といった8つのシチュエーションでつづられた短編集。 村上龍作品。不肖闇生は多感な頃に『 限りなく透明に近いブルー 』と…