『ジョジョ』シリーズで有名な荒木飛呂彦が自身の制作術を公開。
以下、覚え書き。
・ヌーベルバーグの名監督でもあるトリュフォーがサスペンスの巨匠ヒッチコックにインタビューした『映画術』は漫画家志望にとって必読書。
・漫画の『基本四大構造』
キャラクター
ストーリー
世界観
テーマ
・『少年ジャンプ』の三大原則「友情・努力・勝利」
読者は「正しい事」への共感力が高い。
倫理的に好ましくないものには拒否反応を示す。
・世界観の描き方は、その漫画が読者に受け入れられるかに直結する。
大勢の読者が、そこに描かれている世界観にひたりたい、と思えばヒットにつながる。
漫画家が目指すものものは
「どういうキャラクターを描くか」。
しかし読者側の最大の動機は
「その漫画家が描く世界にひたりたい」。
「そのキャラクターに出会いたい」。
最後に「ストーリー」。
・「テーマ」を決めるときに絶対にやってはいけないのは、自分では大して興味がないのに世間に合わせてテーマを設定すること。
ブームが去ったとき描き続ける動機を失ってしまう。
・アイデアノート。
「おもしろい」とメモする内容は三つ。
自分が良いと思ったこと。(映画などを観て)
自分と違う意見や疑問に思う出来事、理解できない人。
怖い出来事、笑える出来事。トラウマになりそうな出来事。
・常に何かに興味を持つことができて周囲の出来事に『素直に』反応できるアンテナを持ち続けられるのであれば、「アイディアが尽きる」ということはない。
『素直に』を心がける。
自分が興味があるのはこれ、と限定してそこから外れたものを無視するという自惚れは絶対にNG。
・人から褒められても本気にしない。
褒められて伸びるのは子どもだけ。
むしろ失敗から次の作品へのヒントをもらうことで描き続けることができる。
・読者にはまずキャラクターに興味を持ってもらう必要がある。
重要なのはキャラクターであってストーリーではない。
これは漫画を描く上で絶対に忘れてはならない鉄則。
・漫画で大切なのはキャラクターと世界観。
ストーリーはその次。
以上。
などとメモったはいいものの実は荒木の作品をひとつも読んだことがない闇生なのである。
だははは。
しかも漫画家を目指してもいないのだな。
ストーリーよりもキャラと世界観を重視というのは勉強になった。
なるほど、そうだ。
映画などでもその感想を伝えようとするとき、どうしてもストーリーを語りたがる。
しかしもっとも感動をしているのはキャラクターの人物そのもので。
そのキャラクターの棲む世界や設定なのだ。
けれどこれらは言葉にしにくく、対してストーリーは言葉に整理し易い。
よってストーリーばかりがやりとりされる。
名場面、名刺シーンで共鳴したがり、それを反芻し合うのはそこにキャラクターと世界観が集約されているからだと思う。
今夜は雨。
現場は中止。
☾☀闇生☆☽