公園のベンチに座っていると、向かいのベンチにふらりと談志がやってきてぶつぶつとネタをさらいはじめた。
背中をまるめ、
誰に語るでもなくボソボソと。
もったいないのでさりげなく目をそらし、聞き入る。
どうやら師匠小さんの十八番を順にさらっているらしい。
至福のひととき。
ふと見ると、そこに談志はおらず、話しているのは小さんだった。
異様に丸みを帯びた小さい小さんがベンチの向こうの地べたにすわって話していた。



闇生