壁の言の葉

unlucky hero your key

2009-07-01から1ヶ月間の記事一覧

まえに使っていたパソコンの処分に困っている。 修理に出して間もないのに、また不具合になって。 ともに手を取り合って風雪を凌いだ歳月を考え合わせれば、選手寿命をまっとうしたはいえようか。 ならばとこれも機会だと、現在のに買い換えたまではよかった…

銀河鉄道999。 義体から義体へとゴーストを移し続けて永遠に生きるメーテル。 肉体から親友の宇宙船のメインコンピュータにゴーストを移すトチロー。 なーる。 『甲殻機動隊』以前にすでに、この題材は取り上げられていたのだ。 それはともかく999の劇場版。…

なんでい、 小学生のときに号泣した999ではすでに、生命至上主義に疑問を投げかけているではないの。 機械化までして、永遠の命をもつことへのさ。 ただただのんべんだらりんと長い時間を生き延びることへの、疑問をさ。 終わりというものは、『悲』しみです…

コンビニ版で『銀河鉄道999』が出ているではないの。 って、思わず買ってしまった自分にあきれたりして、いる。 昔、豪華版で全巻そろえたものだったが、売り払ってしまったのであーる。 なんせ部屋がもうマンパンで。 しかも財政難だったもんで。 あたしゃ…

スパイク・リー監督作『セントアンナの奇跡』 新宿テアトルタイムズスクエアにて プロモーションにもあるように、 現代のニューヨークで起きた、動機不明の殺人事件から物語は幕を上げる。 犯人は定年退職間近の勤勉な郵便局員。 黒人。 彼はその担当窓口で…

若手の女芸人が、 深田恭子の口許の真似するといってマイクを握った。 カメラがそれに寄り、 会場の巨大モニターに彼女のくちびるが大映しになる。 それは言葉と言葉のあいまに、フカキョンが舌で前歯を拭うという、めちゃくちゃちいさなモノマネである。 は…

丑三つ時の静寂に、男の咆哮。 ――。 それで目が覚めた。 誰かがどこかで絶叫している。 壁かなにかを殴り、 物をなげて、叫んでいる。 割れる音。 窓から闇に眼を凝らして、聴き耳をたてる。 かすかに年配の女の声が、それを諫めているのがわかる。 男の声は…

Third Wind.

明け方の豪雨。 どしゃーっと、爽快だった。 日没後のウォーキングはプレイリスト『Fusion』と共に。 実は十代のころはだめだったのね、このジャンル。 ツェッペリンとかを聴いていたから、もっとがつんと来いと。 おそらくはサッカーを見る目でラグビーや野…

蛙ばかりが鳴き騒いでいる真夜中、 蚊に起こされる。 すでに腕じゅうに刺されたあとがあった。 くそぉ。 はて、電子蚊取りをつかっていたはずだが、なにゆえ。 あらためると、どうやら窓から流れ込む空気の向きが、就寝中に変わったらしい。 なるほど、むき…

Dubet.

Queen+Paul Rogersの最新ライヴ盤が、ゆうせんのNew Discチャンネルで繰り返し紹介されている。 実ははじめて聴くが、思っていた以上のデキなんだね。ポールがさ。 しかもあの歳でさ。 さすがはロック史に残るバンドを渡り歩いてきただけのことはあるなと。 …

チームというものは、常勝しているうちは、それがどんなに寄せ集めであっても知らずにまとまっているものだ。 いや、まとまっているからこそ勝つのだろう、と転倒して考えがちだが。 たとえばサッカーなり、 野球なりの日本代表チームが快勝すれば、チームは…

ナウシカの輪郭。

LAURA IZIBOR(ローラ・イジボア)という女性シンガーソングライターが、デビューいたしましてね。 そのデビューアルバムが、いいのだわ。 勤務先でのBGMはゆうせんまかせにしているあたくし闇生だが、そのNEW DISCチャンネルで彼女のアルバムがフルで紹介され…

街道の路肩にはためくその幟に気づいたのは、いつものウォーキング中のことである。 『古着』 しかし、そこは古本屋の店先のはず。 コミックスをメインにした品揃え。 んで、暖簾を隔てた奥ではアダルトDVDも扱っているという、近郊によくあるタイプの店舗で…

『観光』の感想など。

ラッタウット・ラープチャルーンサップ著、 古屋美登里訳、 『観光』早川epiブック・プラネット 以下は、その感想をかねて。 不肖闇生、 たった一度だけ、海外に行ったことがある。 それは昭和の終わりの社員旅行で。 無駄に若さを費やした完全歩合制の、し…

『GOGOモンスター』感想。

松本大洋著『GOGOモンスター』小学館 子どもにしか見えない宇宙を描いているという意味で『となりのトトロ』を彷彿とさせる。 んが、 それは作中の背景にそのいたずら描きがあるためだ。 意図的に連想させているし、きっとオマージュでもある。 松本の描く子…

補足。 ※序盤からロボットの感情の大安売り、云々。 一例をあげれば、 まず、この物語の一般認識が「ロボットには感情がない」であることを挙げておきながら、エプシロンという高性能ロボットが徴兵を拒否し、くわえて戦災孤児をひきとって育てているという…

『PLUTO』感想。

原作、手塚治虫『鉄腕アトム 地上最大のロボット』より、 浦沢直樹著、 長崎尚志プロデュース、 手塚眞監修、 『PLUTO』小学館。全8巻読了。 以下は、そのネタバレ感想です。 ご注意を。 この世のすべての人格を入力しても、ロボットは動かない。 膨大な情報…