わたなべともこ著『ハノイでハイテンション!』手製本 読了
西荻窪 ニヒル牛「旅の本展*1」通販にて購入
副題が「2019.5/3~8ハノイを基点に列車に船に。おまけにちょびっとプサン」
わたなべともこ。
この作家も高い打率をつづける旅本作家のひとり。
今回はベトナムはハノイへの旅。(+ちょこっと韓国・釜山)
うさぎキャラと化した著者が、モン(猿)さん、ダルマさんらと予算一人十万円くらいで敢行した珍道中を紹介している。
もうタイトル通りのハイテンション!
ひゃっほー! な女たちで。
カンパーイ! な女たちでもあり。
ひゃっほー! なおっさんたちならこうはならないし。
だいたいおっさん同志が旅先で雄々しくひゃっほーするのも考えもんだが。
うさ、モン、ダルマの二頭身キャラが漫才旅をするのだから、それはもう結構なものなのだ。
このハイテンションが全編通して持続するのだから旅の展開は目まぐるしく、そして読みごたえがある。
オールカラーで写真もたっぷり。
前作もカラーで贅沢なつくりではあったが、今作はさらに高級感増し増しでございました。
旅程は五泊六日。
ハイクラスな夜行寝台ヴィクトリア・エクスプレス泊もありーの。
ガイド付きでカンカウのマーケットを堪能しーの。
モーターショーのごとく開催される水牛の博覧会も見物し。
川下りもすればファンシーパン山でロープウェイにも乗る。
モン族のパフォーマンス付きディナーもあれば。
サパでトレッキング体験にマッサージ。
貸し切り同然の木造帆船ではVIP ROOM泊。
洞窟探検。
海水浴などなど。
おまけに韓国・釜山にまで寄ってくるのだから盛沢山もいいとこだろう。
これほんとに五泊六日? ってくらいぎううっと詰ってるのだな。
あんたらタフだよ、まったくもって。
全体的に飯がね、どこもボリュームありますよねー。
カラフルだし。
でこのハイテンションにつられて読み進めるほどに、きっと戯画化された人物たちが愛おしくなってくるはずです。
とりわけモンさんの旅先でのシャボン玉というこだわりに、かっこよいさを感じた。
そのひとコマにチェン・カイコーの映画『ブエノスアイレス』をふと思い出してしまふ。
で、
そんな旅に水を差す、職場の同僚からの愚痴チャット。
あれね。
やっちゃダメなやつね。
旅先でそればかりはいやだ。
旅人にそれをやっちゃダメだ。
やらかす側にはならんように、と肝に銘じた次第。
くれぐれも。
店舗営業も開始されました。
下の脚注を参照のこと。
通販も絶賛継続中のはずです。
ついでに、前作を購入した時のブログを。
yamio.hatenablog.com
闇生