『愛しのグルジア』

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石川ある著『愛しのグルジア』手製本
西荻ニヒル牛 旅の本展にて購入。


グルジア(ジョージア)
旧ソ連の構成国
コーカサス山脈の南、
黒海の東岸。
首都トビリシ

安定の『ある旅本』だ。
今回も期待は裏切られなかった。
夜中に耽読してなんども声あげて笑ったし。
知らない固有名詞なんぞたいがいは読み飛ばしにするのだが、今回ばかしはスマホでググったもんね。

パラジャーノフ、ググったねえ。
ピロスマニ、ググったよー。
てか『ググる』はすでに死語ではないか、
という不安に苛まれつつもググるはググりもせず、パラジャーノフAmazonでも探した。

今回の同行者たちも皆キャラ立ちしてて楽しかったな。
写真も多く、
で美しく、
あえてモノクロとカラーを使い分けた狙いもストライク。
なにより著者のワクワク、ドキドキ、がっかり、びっくりが体温をはらんだ筆致でつづられるのだ。
これね、妙技だと思うのですよ。
全編、楽しむことにハングリーなアクティブ・レディのおもしろハイテンションで書き切ったとすれば中だるみしたであろうし、
げっぷうとなってこっちも読んでて疲れてもくるし。
街の魅力がね、
時間とともに変化する陰影と匂いつきで繰り広げられているのね。
たいへん心地よい。


あえなくダウンしていく男どものはかなさと。
女どもの賑やかさと。
現地の人々の慎ましきやさしさと。



つまるところ旅とは人との出会いであって、
街は人柄が作っているのだなと痛感。
でその人柄をこちらがちゃんと感知できないと、素っ気ない旅になっちまうぞと。


はたして、
日本に訪れる外国人たちに、あたしはこんなに優しくできているだろうかと…、あらためて我が胸に訊いてみたが、シカトされた。


イラストもグー!



追記。
ラピュタのパズーの村を連想したな。

更に追記。
パラジャーノフ
調べると彼の人生がグルジアの激動とともにあったことがわかる。
人が、年を重ねるにつれ人生の足跡を顔に刻むように、街も歴史を刻むのだろうし。
いや刻み遺してこそ、街なのだな。
なんでも開発、開発で、なかったことにする町作りは、いかがなものかと。
建築家の安藤忠雄もどこかにそんなことを書いていた。


おまけ。
ダウン中の石川浩司、無精髭のどアップ。
かっけえ。
篠山紀信が撮ったかのごとし。
これ、Tシャツにできねえかな…。





闇生