午後一時頃起床。
おそるおそる寝返りをうつ。
ぎっくり腰の症状は次第に収まってきており、腰痛といってもよい感触也。
ただし油断は禁物だ。
立ち上がろうとすると、痛みと例の力の入らない感覚に襲われる。
明日の夜勤も念のため休む、と会社に連絡。
冷凍庫に『スーパーカップ』のバニラ味が残っていたことを思い出し、食す。
思えば冷凍庫を開ける回数が激減している。そんな季節になっていた。
うまし。
濃い目にコーヒーを淹れてしばしバニラの余韻に浸った。
と、ぐるるるると便意が。
腰を庇いながら起ち、トイレでひとりケツをさらす五十路のおっさん。
トレペホルダーと給水管を掴んで片膝をつくようにしゃがんだ。
いわずもがな我が詫び住まいはいまだに和式トイレなのであーる。
そこからサインを出すキャッチャーのごとき姿勢へともっていく。
それは、しゃがんではいるけれど背筋がぴんと伸びた風情。
ここが野なら「すわ敵か?」と耳を立てて伸びあがる兎のごとし。
排便、
かたたじけなし。
音、
あられもなし。
腹を壊していた。
しかしこれはいつものことで、
酒飲みであるがゆえのことだ。
ゆるせ、ケツ。
なんせ症状が軽減してきたことに加えてジャンプの発売日だ。
ハンタの最新話に盛り上がった勢いで呑んじまってもいいじゃないか。
ショート缶二本でやめておいたのだけれど、それでも病み上がりの身にはイキりすぎだったのか。
だったのだろう。
それとも痛み止めが合わなかったのか。
またぐら越しに便器上のブツをみた。
血の塊があった。
気合をいれて身をひねり、拭きふきしてあらためるとやはり血が付いている*1。
腰の痛みは内臓から来ていたのだろうか。
夏ごろから、鰹の刺身を食べるときまって腹を壊すんじゃねえの疑惑が浮上していた。
それはもう、もよおすたんびに便器事情が面目次第もございませんな惨状となっていたのであーる。
明日、休みにしておいてよかった。
おっさんは病院に行こう。
社会保険証と保険会社の証書をあらためる。
びびりだから若い頃からがん保険には入っていた。
もしそうだったら、それまでだ。
健康診断の数値も年々よろしくないことになってもいたので、そのまま入院となることも想定しよう。
帰らぬ人となることも想定して、集めたエロDVDは処分しておこう。
若い頃、原付の自爆事故で入院したことがある。
そこの綺麗な看護婦さんがやたらあたしにカノジョの有無を問うてきた。
あたしゃアホちんだから、そして若かったのでそれだけで鼻の下をびろびろに伸ばしていたわけだけれど。
実際は、誰も面会にこないあたしを気づかってのことである。
つまり身の回りの世話をする人がいないということ。
有体に言えば、業務外のことまでさせられるはめになるんじゃないかという懸念からだ。
具体的にいえば日々溜まっていく洗濯物から、着替えの問題、支払い、などなど。
ベッドから離れられない独り身にはとても処理できない問題が諸々あるわけで。
まあ、そんなわけで体も拭けず相部屋におりながら日に日に臭くなっていくのが居るのだから、それゃなんとかしてくれのココロですわな。
そのうちこいつずうずうしく何か頼み事してくんじゃねえかという予防線もありますわな。
PS4の『GHOST OF TSUSHIMA』を久しぶりにプレイ。
タイトル前に断念していたのを知る。
山崎努著『「俳優」の肩越しに』読了
前作『俳優のノート』を夢中で読んだ。
なので今作も発売前から期待して予約。
あたしゃ俳優ではないけれど、物作りにかける考え方はいろんな点で共通するものだなと。
ましてや芝居は自分を殺さず全体を活かす共同作業。
そこでの葛藤というのは、仕事である以上どこにでも同じだ。
その意味において俳優以外の人たちにも共感のしどころがふんだんにあると思う。
なにより山崎努の人間臭さがたまらん。
これだけの大俳優が少しも威張らない。
謙虚でありながら仲間に感謝し、信念をもって我を通す。
かっこいいぞ。
☾☀闇生☆☽
*1:ほどなくしてこれ、痔だと判明す。ぼっっくりと中から腫れ出してきやがった。歩行や日常には支障をきたさぬものの、もうね、鬱! ぎっくり腰も痔も当人には深刻な問題であるのに、どこかユーモラスなとこがもどかしい。