かお。

 メンタリストDaiGo、キングコング西野、ひろゆき堀江貴文……。
 ぶらりと立ち寄ったBookOffにて。
 新刊の自己啓発関係コーナーに面置きされた表紙をざっと見渡せば、著者が顔出ししているのはタレント的な有名人がほとんどだ。
 そのなかでも上記の四名が目立っていたかな。
 なんかね、顔に共通点があるような気がするのだけれど、どうでしょ。
 それが何なのか、具体的にはつかめない。
 骨格ではなく顔つきというか。風貌というか。
 単に今の時代を象徴する顔なのかもしれないけれどね。


 黒澤明が晩年、時代劇を撮らなくなった理由を問われてこう答えた。
 甲冑の似合う顔がいなくなってしまったから、と。
 みんな細いんだよ、と。
 我々はやわらかいものばっか食べてきた顔つきらしい。
 ともかく時代は顔つきに出るらしく。
 各時代にその時代を象徴する顔というものがあるのではないか。

 顔。

 残されているものでいえば、幕末の志士たちの肖像とか。
 軍人や政治家、映画スターや文豪などなど。
 初期の寅さんなんて、ロケの背景に映り込む市井の人々(用意されたエキストラではなく実際の通行人たち)のファッションや顔つきのほうが今となっては面白いし、貴重な資料でもあるよね。


 てことで、今。
 なかでも上記の四人は啓発本を出すくらいの人物だもの。この時代のなかでの成功者とみなされている面々である。
 となると多かれ少なかれ、遠い未来の人たちからすれば、あたしたちの顔も広い意味で系統としてあんな感じなのに違いない。





 




 闇生