花園神社は土曜から例大祭。
境内には露店が軒を連ねており、
その暖簾や幟の色彩が賑やかだ。
店頭を覗き歩くわくわくした目つきは地元の子供たちか。
握りしめた拳のなかはお小遣いに違いない。
こういう環境で幼年期を過ごす彼らを、羨む。
階段に腰をかけ焼きとうもろこしを一心にむさぼる幼女。
口いっぱいに頬張っては、にっと笑って、母親に見せつける。
『いっぱい歯にはさまったね』
そう母親が笑うと満足げに頷いた。
裏道に抜ける。
と、そこに救急車。
コインパーキングで倒れた男を救助している。
男はゆで上がったように顔が赤く、マスクを顎までずり下ろし、三白眼。救急隊員の呼び掛けに反応しない。
この暑さのなか、こうなるまでマスクをしていたのに驚いた。
歌舞伎町。
ロボットレストラン前にはチケットを求める外国人の列。
各所で警察が通行規制の準備をしている。
一時的な通行封鎖をするらしく、鉄柵や蛇腹ゲートが準備してあった。
例の米国大統領が通過するさいのものだろう。
なんであれ民主主義的手続きをふんだ他国の要人。客人である。
国をあげてどうもてなしたかに、民度があらわれる。
警察の連携を見物したかったが、この暑さだ。
あきらめる。
浅草に足をのばす。
浅草寺前で写真をとる浴衣おねーさんたちには見返り美人のポーズが流行りらしい。
さて、
月曜からまた針の筵。
クレーム密集地帯での現場である。
いいこともありますやうに。
闇生