壁の言の葉

unlucky hero your key

50。

夜勤。
現着すると、集合した仲間の数が予定より1名多い。
この日オフのベテラン嬢が娘の送迎で顔を出していた。
現場終了までコインパーキングにとめた自分の車で娘を待つという。
このベテラン嬢、
娘が別の現場に配置されてもお迎えに行く。
娘はアラサー。
運転もできるというのに。
自身がオフなら車を娘に貸して休めばいいのではないのか。

ま、余計なお世話だろうが。

ここ数年、娘の将来を危ぶんで縁さがしにまで乗り出している母。
つきっきりになっている自分の存在が最大の障害になっているとは、気付かんのだろうなあ。

いまどき精神的に自立してないのはもてないって。

もともとは要介護の老母の世話をするために母娘で昼夜にわかれて勤務するという話だった。
娘が仕事になれるまで一緒に、を口実になしくずし的に母娘セットが続いている。
送迎され、娘もそれで嬉々としているのだ。


きも。



休憩中に日付がかわり、50才となる。
4時終了。
満月を追ってチャリでひた走る多摩川の土手。
昼にスーパーで買っておいたヒレ肉と赤ワインで、ひとり祝杯。


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闇生