壁の言の葉

unlucky hero your key

土地。

新調したメガネの受取日。
近所のメガネ市場までチャリで行く。
帰路は寄り道をして橋を渡り、調布の酒屋へ。
おニューのメガネはストレス・フリーとうたう遠近両用で、あたしにとってはこれが両用デビューとあいなった。
慣れないので、酒を買うまえから、ゆがむ陳列棚にすっかり酔わされてしまうはめに。

店は店頭の大暖簾に『地酒』とうたう。
しかし目当てとする神奈川の酒が無いではないか。
ざっと見たところ、たしかに全国の名だたる焼酎や日本酒を豊富に取り揃えてはいる。
にもかかわらずチャリでひとっ走り、河を越えたすぐそこの神奈川のが無いとは。

そりゃあ自宅近くでもスーパーの二三軒、酒屋の一二軒はあたってみたさ。
しかし『雑草蓬莱』とか『相模灘』といった有名どころは、まず置いていないのだな。
というか、地元の酒を売ろうという考えなどハナから無さそうなのである。
産地ごとに仕切られた地酒コーナーですら、地元のは抜けているくらいだもの。

どうしたものかね。

郷里への土産にと気軽に近所で買えたらいいのにといつも思うのだけれど。
たぶんあれだ。地理的に東京のほうが近いから、神奈川県民意識が低いのかもしれないな。
橋を渡れば東京だ。
郷里の肉親もいまだにあたしを『東京在』と十把一絡げにする。
めんどくさいんだろうけど。

とはいえ、
ここの店員さんはいたって親切丁寧に節してくださった。
せっかくだからと妥協して東京の酒をすすめてもらう。
妥協して東京にしてしまうというところに、あたくしの致命的『やっつけ』があり、そこに我が県民意識の低さを自覚した次第。

なにげにこういう意識の低さが、ひいては投票率に繋がっているのではないかと…。


まあいい。


おすすめの逸品で晩酌す。
ニヒル牛で買った旅本を読みながら。

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人を集めるにはもってこいの大型連休。
和暦の節目ということでデモや集会もあるのでしょうが、少なくともコミケに肩を並べるくらいでないと社会は変わりまへん。



闇生