壁の言の葉

unlucky hero your key

漫画。

ここんのとこ、 『スカイクロラ』シリーズの再読に耽り。 その透明なニヒリズムのつぶやきになんだか疲れちまって、 『HUNTER×HUNTER』の再読へと突入した次第である。 キャノピィの密室から、青天井の冒険へ。 モノローグから、ダイアローグへ。 G.I.編から…

NARUTO 巻ノ五十七。 以下、 NARUTOとHUNTER×HUNTERのネタバレ含む。 もう愛想を尽かしてはいるんですけどね。 職場唯一の共通の話題がコレなので、 腐れ縁的に購入した次第。 冷めちまった最大の理由は、あれだ。 木の葉崩し。 大量殺戮を描いたまではいい…

NARUTO。 やれ血継限界だの、 父が、母が、家系がと、 強さの根拠をなにかというと血統にするのが、そろそろ鼻についてきたぞなもし。 いやなに、 バランスが取れていればまだいいのです。 んが、 たとえば、 序盤には忍術の使えない落ちこぼれとしてリー君…

『刑務所の中』感想。

花輪和一原作、崔洋一監督作 『刑務所の中』 知る人ぞ知る漫画家、花輪和一。 彼が銃刀不法所持によって喰らった三年間の懲役体験から、知られざる日本の獄中生活を紹介する趣向である。 むろん映画の原作となったのは、出所後、当人の手によって描かれた漫…

漫画はね、 とかく線だ画力だ、構図のうまさだ、パースだなどと語られちまうものですが。 肝心なのは絵のうまさではないのです。 漫画のうまさなのです。 目的と手段を履き違えると、読み誤る。 諸星大二郎が、大友克洋の画力で妖怪ハンターを描いてどうすん…

現場が近所だったので、昼休みに自転車すっ飛ばしてアパートに戻ったところ。 インスタントのコーンスープとコーヒーで一息つきつつ、これを書いてる。 昨日のNARUTOで書き損ねたのだが。 あの世界、 町や里をつなぐ道というものがほとんどない。 たい…

今、三時。 近くで時折、どすん、と地響きがたつ。 さては夜のうちに積った雪が、屋根から落ち始めている。 先日ここに感想を書いた映画『フローズン・リバー』。 そのサウンドトラックから、音的な連想がはじまってここにつながった。 それはビル・フリゼー…

漫画NARUTO。 そいえば、 あの強敵・角都(かくず)を一瞬ひるませた並足ライドウの黒刀とはなんぞや。 かつて沸いたそんな疑問が、いまごろになって不意にたぎって、たぎって。 終日、悶々としていたのであーる。 ライドウなんて、あの漫画ではたして何コマ…

『NARUTO 巻ノ四十八』

以下、ネタバレで。 生命への軽視は、 死や殺戮を安直に扱うことだけにあるのではなく、むしろ不死や蘇生の大安売りにこそ現われる。 ☾☀闇生☆☽

漫画『ベルセルク』の最新刊。(三浦健太郎著) ついにデイダラボッチの巨大化と暴走で、爆発的な殺戮が繰り広げられる。 膨大な数の『生』をくらって、さらなる巨大化をつづけるデイダラボッチ。 やがて膨らみきったあとは、はじけ飛び、生の爆風をぶちまけ…

コンビニ版で『銀河鉄道999』が出ているではないの。 って、思わず買ってしまった自分にあきれたりして、いる。 昔、豪華版で全巻そろえたものだったが、売り払ってしまったのであーる。 なんせ部屋がもうマンパンで。 しかも財政難だったもんで。 あたしゃ…

ナウシカの輪郭。

LAURA IZIBOR(ローラ・イジボア)という女性シンガーソングライターが、デビューいたしましてね。 そのデビューアルバムが、いいのだわ。 勤務先でのBGMはゆうせんまかせにしているあたくし闇生だが、そのNEW DISCチャンネルで彼女のアルバムがフルで紹介され…

『GOGOモンスター』感想。

松本大洋著『GOGOモンスター』小学館 子どもにしか見えない宇宙を描いているという意味で『となりのトトロ』を彷彿とさせる。 んが、 それは作中の背景にそのいたずら描きがあるためだ。 意図的に連想させているし、きっとオマージュでもある。 松本の描く子…

補足。 ※序盤からロボットの感情の大安売り、云々。 一例をあげれば、 まず、この物語の一般認識が「ロボットには感情がない」であることを挙げておきながら、エプシロンという高性能ロボットが徴兵を拒否し、くわえて戦災孤児をひきとって育てているという…

『PLUTO』感想。

原作、手塚治虫『鉄腕アトム 地上最大のロボット』より、 浦沢直樹著、 長崎尚志プロデュース、 手塚眞監修、 『PLUTO』小学館。全8巻読了。 以下は、そのネタバレ感想です。 ご注意を。 この世のすべての人格を入力しても、ロボットは動かない。 膨大な情報…

合理主義vs神秘主義の構図で『もののけ姫』を語る。 …なーんてのは、少しも斬新な視点ではない。 と、のっけからえらそーにかましておく。 森を切り開いて鉄をつくるタタラ場と、その森に棲まう神々という対立関係でしたね。 これは少し前に取り沙汰された『…

たとえば、 赤穂浪士の討ち入り。 四十七士の面々は、見事、主君の敵を討ってヒーローとなった。 唐突になんだとお思いでしょうが。 最初に言っとく。長いよ、今日のは。 敵討ちは武士にとっての正義だもんで。 んが、それは将軍さまのお膝元でのこと。 花の…

夜中にウォーキング。 コトリンゴを聴きながら。 で思った。そぞろ歩きの散歩には合うが、これ、汗かきべそかきのウォーキングには合わないね。 なごんじゃうのだわ。 まっさきに比較されるのはやっぱ矢野顕子だろうか。 ちなみに、矢野顕子がいくらジャズ的…

『バイオの黙示録』感想。

諸星大二郎の新刊が出ていたので、衝動買い。 『未来歳時記 バイオの黙示録』集英社 過去八年にわたってウルトラジャンプに単発的に掲載されていたもの、だという。 一年に一話のペースだそうだから、読み切り扱いだ。 ならば短編集かとおもいきや、これが違…

ある休日。

寒いぞ。 王欣太(KING☆GONTA)が三国志を描いた漫画『蒼天航路』。 こいつを、数日読み返している。 なんど読んでも十巻目で泣いてしまうのだ。 美女鄒氏(すうし)との淫欲に溺れる曹操。 その閨室をめがけてクーデターを起こす帳繍(ちょうしゅう)。 及びその…