漫画『ベルセルク』の最新刊。(三浦健太郎著)
ついにデイダラボッチの巨大化と暴走で、爆発的な殺戮が繰り広げられる。
膨大な数の『生』をくらって、さらなる巨大化をつづけるデイダラボッチ。
やがて膨らみきったあとは、はじけ飛び、生の爆風をぶちまける。
あれ。
名前、違ったっけ?
しかし日本人って巨大化が好きね。
で、それらはことごとく原爆の記憶に依っている。
破壊と、再生と。
それは台風の国であってこその感受性なのか。
今回は物語の進展はあまりないし、悪の推進力をトラウマや憎悪に見出す流れにも、もはや新鮮味はない。
いやなに、あんな『核』なみのことをしでかすにしては、という意味でね。
けど、
その圧倒的な画力に、ただただひれふせばいいのですよ。今回のは。
いいんです。いいんです。
一旦愛想を尽かして全巻売っぱらった『ホムンクルス』。
つい出来心で最新刊を買ってしまったのだが、案の定、ほれみたことかと後悔してしまった。
そういう未練がましいのがあたしの駄目なとこなんだなあ。
でもさ、自分ひとりが先に帰ったあと、ひょっとして残ったみんなが盛り上がってんじゃないかと。
思いません?
思わないよねえ。
いいんです。いいんです。
☾☀闇生☆☽