米国ではロックダウン解除要望のデモで感染が拡大してしまうという悲劇が起こっている。
小切手による即時支給を敢行した米国を、日本の多くのマスコミなどは褒めそやしていた。
んが、
その初回支給で与えられたお金もそろそろ使い切ってしまう頃だろう。
この事態は、いったいいつまで続くのか。誰も読めない。
火元( 医療現場 )を鎮火させなくては、支給は焼け石に水でしかない。
それは日本にもいえることで。
目に見えて、かつ救済の実感を得られるのは手っ取り早くは生活資金の獲得だし、その意味で仕事に復帰もしたいのだろうが、コトの本質は『 退屈 』にこそあるのではないかと思う。
実家の父からメール。
『 毎日家の中で暇です 』
老後の運動も兼ねていた趣味の家庭菜園を、断捨離信仰の嫁に道具ごと奪われて外にも出られず、毎日することがない。
痛ましい。
人類最大の敵は『 めんどくさい 』である、と誰かが言えば、
しかし人類最大の問題は『 退屈 』にこそあるのだ、と誰かが言う。
無駄こそが人生だ。
生き甲斐は無駄にこそある。
死というゴールは全ての人に共通している。
例外はひとりもいない。
にもかかわらず人は、それを近道で目指そうとはしない。
できるだけ遠回りをしようと、
そして、その道草の充実のためにエネルギーを使う。
豊潤なる無駄をどう獲得し、どう楽しんだか。
それが人生だ。
だ
か
ら
、
人の無駄を奪うな。
追伸。
そういえば、
ほんの少し前まで、日本の公共トイレはハンドドライヤーを使うのでウイルスをまき散らしているという声があった。
それに比べて欧米は、使い捨てのペーパータオルが主流だから感染の拡大が抑制されている云々と。
その言説もいまでは、遠い昔のようだ。
闇生