定期購入している商品の不在通知があったので、受け取りに郵便局へ。
再配達してもらうのがスジなのだろうか。この外出自粛要請下では。
ずっと部屋にいて身体が痛いので、歩いた。
マスクの効果は信じていない。
その理由は粉塵用マスクの経験からかつてここに書いたのだけれど、
相手に対する恐怖心をやわらげるのには役立つかと思う。
姉が送ってくれた手作りマスクを装着して、外へ。
日中に歩いてみると、マスクをしていない人も結構いるね。
小さな児童公園はどこも子供を遊ばせる父親たちの姿があった。
あたしの地域はお互いの距離がとれるくらいの過密度なので、それでべつに不快感はない。
子供たちも公園内ではマスクをせずにかけっこしたりして、楽しそうだ。
ただ、郵便局の窓口とか、対面する場面ではマスクをつけるのがエチケットかな。
帰りにスーパーに立ち寄った。
うちの近所のスーパーでもレジと客の間にビニールのカーテンがさげられていた。
そこで思い出した。
昔、レンタルビデオ屋に勤めていたとき、客のくしゃみや咳に神経質になっていた時期があったのを。
不思議なんだけど、
それまで店内でひとつも咳をしていなかった人が、いざレジで会計となるとせき込み出したりすることが多いのね。
精神的なものなんだろうな。
しかも、くしゃみにしろ咳にしろ店員に正対してしやがんのよ。ったく。
インフル流行の時期は特にそれに苛立たされたものなあ。
あれはたぶん店員を血のかよった近しい人間として認識していないからなんだろうな。
アタマではもちろん人間として見なしているのだろうけれど、
だからこそある種の緊張が働いて咳となってあらわれるのだろうけれど、
なんていうか、皮膚感覚としてモノのように見なしているのではないかと。
まず、大概の人が店員の目を見ないからね。
近しい人や、目上の人に対しても彼らが正対して咳やくしゃみをするとはさすがに思わない。
逆に、じっと目を見すえたまま大あくびをされたこともある。
これね、されたことがないとわからないと思うけど、他人にやられると強い侮辱を感じるよ。
悪意が介在していないからこその、侮辱。
なんせ悪意もまた、対象を人と認識してこそのものなのだ。
誇張して言うと、普段あたしらは販売機として店員をとらえているのではないか、とそのころ思った。
あの透明カーテンは、コロナ騒動が終息しても、標準設備として定着してよいかもしれない。
この騒動よりずっと前、
新宿の京王ストアの食品売り場の売り子さんたちが、透明プラスチックのマスクを着けていたのを思い出した。
あのときは、ずいぶんオーバーなことしやがんなと思ったし、
付けさせられた店員さんたちも、やりにくいだろうと同情したものであーる。
夏場は熱気がこもるし、
耳にかけたゴム紐のところが痒くなってくるだろうし。
またその状態で話しつづけると次第に透明プラスチックの内側に唾の点々がついてきて、
女子は特にそういうの見られたくもないだろうし。
しだいに曇って、露となって、垂れてきたりしたらあれじゃんか。
おっさんのそういうのなんか特に見たくもないじゃんか。
今日はレジの女子たちは、みんな手袋していました。
レジの無人化がこれでまた促進されてしまうのかな。
利用する側としてはそれでよいが、雇用が減るのがいただけない。
定番のパート先として残ってほしい。
で、あたしのようなひとりもんのおっさんにとっては、またそれでひとつ人と接触する機会をなくすわけでね。
別にレジの人と世間話するほど厚かましいわけではないのだけれど。
休日の外出はなるべくスマホを家に残していく。
帰宅すると明日の現場の中止メールが届いていた。
安堵する。
雨天中止なので、どうせ順延されただけなのだけれど、
そして収入は減る一方なのだけれど、
この事態だ。
安堵してしまう。
姪っ子から何年かぶりにメール。
おそらくは自宅籠城中なのだろう。
暇すぎて、のことでない限りありえ無いことだ。
いま『 AKIRA 』(アニメ版)にハマっているとのことで、リアルタイムで劇場公開を体験した身として、自慢しといた。
出た。リアルタイム派マウンティング。
どーだ。うぜえだろ。
で、お決まりのように原作を読むことをプッシュする。
これはおっさんの役割だ。
けど、
んなこた検索すればどこにでもうまい文章で貼りだされれているわけで。
やはり人の接点は減っていくばかりだなわな。
帰宅してニヒル牛の通販を申し込む。
という行為で近い未来に楽しみをひとつ増やしておく。
神奈川県医師会からのお願い
https://kanagawa-med.or.jp/images/about_coronavirus.pdf
どんな主張であれ、
まず最前線で戦う医療従事者への感謝を表明してから、政治家はモノを言え。
そこに党派の垣根はない。
他を生かすために頑張るひとたちが馬鹿をみる世の中は御免だ。
せめて喝采と謝意を。
闇生