壁の言の葉

unlucky hero your key

ノックするちから。

  今年のギフトは、だ。
 で問題の送り先はここにした。



 NPO法人だの特定非営利なんたらかんたらというの、正直云えばあたしゃよくわからない。
 一部の不届き者がそれを隠れ蓑によろしくないことをしていた件もちらりほらりと耳や目にすることの多い一年でもあったので、ついつい訝ってしまうのだけれど。
 そんなこと云っていたらきりがないのだ。
 なににおいても与えるときは見返りに期待しないこと。
 あげっぱなし。
 よく云う「騙されたと思って」というやつである。


 ということでページを訪れてみた次第。
 
www.amazon.co.jp


 ご覧のように各施設がほしいものリストを公開しており。
 過去にはそのなかからよくわからないままにおもちゃを選んでギフトにしていた。
 各施設ともに子どもたちからのリクエストを反映させているに違いなく。
 例年それを信じてポチっていた次第。
 けれど正直、こっちとしては吟味した実感がないのよね。
 良いとおもった、おいしいと思ったものだからこそ贈りたいとするのが人の性(さが)だろう。
 なんせひとりもんのおっさんだ。おもちゃ事情に疎いのであーる。


 ところがだ、
 今年は本をリクエストしている施設があってだな、
 それもなんと星新一作品ではあーりませんかと。
 彼のショートショートがきっかけで本の世界に入り込んでいった人は少なくないだろう。
 これはきっと施設スタッフさんのチョイスだと憶測するのだな。


 本を好きになって欲しい


 という現場からの願い。
 思春期のうちにより多く活字に触れて欲しいと。
 日常的にはゲームやアニメなどの映像によって子どもの感受性はノックされ続けるわけで。
 放っておいても世界からのノックの雨にさらされている。
 それはもうひたすら受動的な現象であり。
 そこへいくと読書というのは想像力におおきく頼って成立する産物で。
 想像力は読解力に直結するわけで。相手の気持ちを慮る思いやりの力にもつながるわけで。
 こちらは自分から扉を、世界を、ノックする行為だと思う。
 自発。
 ノックしなきゃ始まらない。
 ノックを習慣化することによって想像力は育ち、ひいては読解力が、思いやりが、こんどは感受性の鑑を磨く腕力となっていく。
 それが今度は映像その他をより鋭敏に吸収することができるようしていく。
 


 つべこべつべこべ。
 
 

 な
 ん
 た
 ら
 か
 ん
 た
 ら。

 ともかく、
 本を好きになって欲しい。
 楽しんでもらえたなら、あたしも楽しい。



 どうすか?
 あなたも見知らぬ子どもたちのサンタになってみませんか?


 ☾☀闇生☆☽