またしても痛風の発作に苛まれておる。
今年になって仕事を減らしていたし、
また仕事自体が激減していたことで不摂生に拍車をかけてしまった。
今月からあらたな現場の担当となった矢先のことでもあった。
久方ぶりに一週間フルの出動が約束される。
それが十月末までつづくという。
そのタイミングで発作が出てしまったのだ。
いやあ、まいった、まいった。
左足の裏の異変から始まって、
翌日には足首がモワリと腫れ、
それは翌日には無事に引いたが、足の甲と裏にわだかまって本格的な発作となる。
当然、酒を控える。
そこに至るまで毎日、どころか休日には朝に晩に呑んでいたのだから哀れなものだ。
愚かなものだ。
ざまみろなのだ。
それでも症状が治まればまたきっと呑むのだな。あたしなんかは。
くたびれたおっさんという存在は、こうしてできあがっていくのであろうと。
そう痛感してはまた呑む。呑む。
けど、じゃあどうせえというのだよ。俺。
年上でいまだ仕事にしゃかりきになっている先輩と現場をご一緒する。
口を開けばいつもの自慢話。
愚痴。不平不満。
十年前からなにも変わらない。
彼をとりまく状況も環境も変わらない。
解決の仕様もない事々を、彼はずっと同じ温度で憤り続けていた。
怒りというものは活力の余波、余熱のようなものなのだろうか。
それを賢しら気に『ブレない』などと持て囃すような薄情さはあたしは持ち合わせてはいない。
といってたしなめてやれるほどの活力も、もはやない。
社会のせいにはしない。
環境や境遇のせいにもしない。
してやるものか。
痛み止めを呑み、氷で冷やしながら眠る。
酒を抜いたせいかエロい夢を見る。
痛風。
To Who.
痛いの痛いの飛んでいけ。
☾☀闇生☆☽