壁の言の葉

unlucky hero your key

歩く。40

 花咲~初狩

 花咲宿をあとにして、つぎは初狩宿。
 20号をゆく。
 中央道の高架をふたつくぐるが、そのふたつめの下に道標がある。


f:id:Yamio:20180831134909j:plain
花咲~初狩 道標。

 
 鎌倉街道、尾曽後峠の案内と大月駅の案内。
 なので、ここでも甲州道中の案内には巡り合えず。
 

 道なりにすすむと大月署があり、その先で歩道がなくなってしまう。
 ほそ~い路側帯のみ。
 しかもこのあたりの通行車はびゅんびゅん飛ばすからね。あぶないです。
 おそらくはそんな苦情などが長年あったのに違いない。
 警察署のさきに舗装されただだっぴろいスペースがある。
 地方のパチンコ屋の駐車場のような。
 標識がたっていて『チェーン脱着所』とあった。
 その敷地内をつかって無歩道地帯の迂回路が整備されていた。


f:id:Yamio:20180831135831j:plain
花咲~初狩 チェーン脱着所。


 左が20号。
 歩道のみ右に折れて畑のほうにのびておりますでしょ?
 こういうのあたしは楽しんじゃうクチでして。
 最終的に土の農道に出て本線に合流するんですがね。


 真木橋で笹子川をわたる。


f:id:Yamio:20180831140216j:plain
花咲~初狩 真木橋 笹子川。


 この橋をわたると交差点『真木』。


f:id:Yamio:20180831140750j:plain
花咲~初狩 真木


 その一角に親鸞聖人をたたえた石碑がある。
 しかもでかいんだ。
 浄土真宗のさかえた地域なのだろうか。
 道中に逸話が遺る箇所もいくつかあるし……。

 さてこの年季の入った歩道橋のたもとを左の枝道に入る。
 この古道もすぐに20号に合流。
 道なりに行くと大きく左にカーブする。
 そのカーブの反対車線側に、食堂いなだ屋。
 風情にそそられたが、まだ昼には遠いのでスルー。


f:id:Yamio:20180831141302j:plain
花咲~初狩 源氏橋。
 

 『源氏橋』で笹子川と中央本線を渡る。
 橋を渡ると、直進は『進入禁止』。
 砕石工場の敷地のため、とあった。
 この橋のたもとの道を右へ線路沿い歩く。


f:id:Yamio:20180831141614j:plain
花咲~初狩 源氏橋たもとの道。


f:id:Yamio:20180831141737j:plain
花咲~初狩 源氏橋からの道。


 吹き出すような汗。
 木陰をみつけて、水分補給。
 木陰だというだけで、結構な気温の差がありそうだ。
 こういうのもスマホを使いこなせば、ただちに計測できるのだろうか。
 はあ、すずしい。
 けれど、腰を下ろすところもなく。
 蛇や虻がいそうな気がして、ならない。
 

 子供のころの記憶に、崖いっぱいに群れを成して日向ぼっこをしている蛇の光景がある。
 それと、カブトムシを捕りに行った近所の林の記憶。
 樹上に潜む虫たちをおとすべく幹を蹴ってためすのがいつもの狩り方なのだが、その日は枝にムシはいなかったようで、代わりに蛇がぼたぼたと何匹も落ちてきた。
 驚いて見上げると、蛇はまだほかにもいたのだ。



f:id:Yamio:20180831142036j:plain
花咲~初狩 源氏橋からの道。


 この道は結局は砕石工場のプラントのなかを通る。
 日曜だから稼働している様子はなかったけれど、平日だとどうなんだろうか。
 ダンプががぁがぁ行き来しているのだろうか。


f:id:Yamio:20180831142252j:plain
花咲~初狩 砕石工場近く。


 工場をぬけたとろこに、草に埋もれかけて石仏たちが並んでおられました。





 つづく。




 ☾☀闇生★☽