壁の言の葉

unlucky hero your key

歩く。39

 大月~花咲。
 ファミマで白くまをいただきながら職場の先輩にショートメール。
 とうとう始発で挑む距離になってきたと知って、


「せっかくだから距離を稼ごうと欲が出るのでご注意を」


 とのアドバイス
 ありがたし。
 図星である。
 距離を稼ごうとして始発から動いているのだっはっは。


 さて20号へ。
 ガストの先に星野本陣跡。
 花咲宿は下花咲と上花咲の合宿で、その下花咲側の本陣だ。


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下花咲 本陣。


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下花咲 本陣。

 
 どーんと『本陣』とあるから間違えようもない。
 ここに参勤交代などの大名が泊まったわけね。
 もちろん明治帝の小休所の碑もある。
 道中の主要な場所に遺されているこれら小休所の碑は、どうやら京都巡幸の際に帝が立ち寄った場所を記念しているらしい。

 この本陣は最近まで内部を公開していたようで。
 この日は『当分のあいだ見学は中止させていただきます』との表示が。
 またしても運がないねえ。


 この先に参道があり、入ると稲村神社がある。
 創建が807年。


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下花咲 稲村神社 ご神木。


 804年が最澄空海の渡唐ということを考えると、うん、ご神木は若く見える。
 創建時のものではなさそうだが、何代目かだろうか。
 そしてその奥に社殿があるのだが、こうやって透明な強化プラスチックのような板で匿われていた。
 

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下花咲 稲村神社 社殿。
 

 よく見えないのだな。
 板は透明にしてあるのに、外光の反射が邪魔をするのだな。
 ひょっとすると夜にライトアップでもするのだろうか。
 この地の鎮守ということなので、お賽銭しておきました。


 20号をたどって交差点『大月インター入口』をすぎる。
 そこから中央道高架までのあいだに、右斜めに入る小さな道があるのだが、これが古道らしい。
 すぐに民家に遮られて今は通れなくなっているのだけれど、道をはさむ廿三夜塔と石仏の横隊にその名残りを遺していた。


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上花咲 古道の廿三夜塔。


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上花咲 古道の石仏。
 
 
 寄り道して良かったと思わせるこの風情。
 廿三夜塔には、可愛らしい注連縄がされている。
 この道を進むとそのまま民家の敷地に入ってしまうため、古道探索は断念。
 20号に戻る。
 


 つづきます。



 ☾☀闇生★☽