機械のように正確な歌唱や演奏があれば、
まるで生の人間が演奏しているような打ち込みがあったりする。
それはずいぶんと昔からのことなのだけれど。
で、
そこにあたしたちはいちいち驚いたりしてきたわけで。
んが、
人が機械を真似るというユーモアも、
機械がまるで人のようにふるまう可愛げも、
所詮は機械になりきれない人と、人になりきれない機械の、なりきれなさの加減にこそあったりするのだよ。
早く複雑なフレーズを精確なピッチでこなす歌手のうたを「おっさんはこんなの知らねえだろ」的ドヤ顔できかされつつ、
「ボコーダーでやればもっと正確じゃん」
の言葉を懸命にこらえる闇生ちゃんなのであった。
かしこ。
追記。
その昔、ドラマー高橋幸宏の演奏をまるで機械のように正確と表現する記事をよく見かけた。
けれど、当人は打ち込みに精通するので、その違いを誰よりもわかっていたはず。
なんせ曲の前半が打ち込みで、後半から生ドラムという構成の曲もあったりするわけで。
この変わり目、あざやかだよね。
ぐん、とグルーヴしやがんの。
成功した手術の後も治療がつづいているらしく。
うん。
待ってます。
闇生