まるで生の人間のような機械の音声で迎えられ、
商品を選ぶやただちに発券してもらい、
つり銭を忘れぬよう、
そして好きな席に着いて呼び出しを待つよう丁寧に説明までしてもらい、
やがてまた生の人間のような機械の音声で、完成した料理を受け取りに来るようアナウンスされる。
受け取りカウンターに行くと、
その向こうにたつ生の人間の表情はマスクに隠されおり、
お待たせしましたも、
ありがとうございましたも何ひとつ声をかけられず、
ましてや会釈すらない。
こちらが提出した食券は黙ってもぎられ、
まるで機械のように注文の品を差し出されて、
受け取りつつ、たまらず「どうも」と言ってしまうあたくしなのであった。
人、いらなくね?
闇生