15巻目。
副題『躍進』。
ビスケのもと、修行が続いています。
魔法都市マサドラの位置を確認すると、なぜかビスケはゴン・キルアを連れて引き返します。
今度は剣スコとネコを使って岩山を切り開きながら『直線』でマサドラを目指せ、とビスケ。
この修行で二人は念の『纏』の応用『周』を体得。
ようやくマサドラに到着するやビスケはまた出発地点へ引き返させます。
修行の第一段階終了。
そしてまたもマサドラへ。
しかしこんどは道中に出現する怪物のカードをコンプリートすることが課題。
ビスケはゲームマスターに感心します。
順序良くゲームをすすめていけば確実に強くなるようプログラムされていることが分かったのです。
つまりこのゲームは、父(ジン)が息子(ゴン)を強く育てるために作ったゲームだと。
なるほどー、
そうなると、ゴンがハメ組の勧誘を断ったのはゲームマスターの狙いにかなった正解といえます。
大人数で組んで報酬は山分けという作戦では、修行の効果は期待できません。
この岩石地帯で最難関のモンスター、バブルホースをとらえて第二段階終了。
第三段階は防御の修行。
『硬』と『堅』の習得。
そして組手『流々舞(るるぶ)』を基にした『流』の習得。
一方、徒党を組んで報酬を山分けしよう派は。
呪文カードの収集状況からみて、勝利は目前だと沸いております。
ここまで4年かかったそうな。
そこへ「オレは『爆弾魔(ボマー)』だ」と名乗る男が登場。
はい。出ましたゲンスルー。
具現化能力者で、いつの間にか居合わせた全員に時限爆弾を取り付けておりました。
能力名『命の音(カウントダウン)』。
対象者の爆破したい部位に触れながら「爆弾魔(ボマー)」というキーワードで取り付け完了。
解除するにはゲンスルーに触れながら「爆弾魔(ボマー)つかまえた」と言わなくてはならない。
しかしゲンスルーにはもうひとつ『一握りの火薬(リトルフラワー)』という触れた箇所を爆発させる能力があって、接近することはきわめて困難。
そしてこれら能力の説明をする制約と引き換えに『命の音』が作動する。
カウントダウンのテンポは対象者の心拍数と同期する仕組みです。
ゲンスルーのもちかける取引は指定ポケットの残り81種のカードと引き換えに『命の音』を解除してやるとのこと。
説明を終えると『離脱(リーブ)』でゲーム外に逃げるゲンスルー。
戦うか、カードを明け渡すか。混乱して結論の出ない山分け派。
代表してプーハットが単身、ゲーム外で待つゲンスルーのもとへ交渉に現れます。
しかし決裂。『リトルフラワー』によりプーハット死亡。
首だけになって突っ返されます。
続いてリーダー格のニッケスが条件をのんで指定ポケット81種をゲンスルーに渡すことに。
引き換えは『命の音』の一斉解除。
ゲンスルーとその仲間サブとバラの3人はサムズアップの指を合わせて『解放(リリース)』を唱える。
しかしそれは『起爆』の呪文でした。
このとき、この場所にアベンガネがいません。
集まっているのは初期メンバーだけなのでしょうか。コマの中に確認できるのはわずか7名くらい。
プーハットはゴンたちと同じスタートなのでむろん新参者。自ら出しゃばって来た感じでなのしょう。
気になるのは『解放』が作用する範囲です。
除念する前であるのにアベンガネがこの起爆を免れているということは、距離の制約もあるのでしょうか。
この7名以外にも50人以上が『命の音』をセットされていました。
彼らはどうなったのか。
起爆シーンのコマでは11名ほどしか描かれていない。
ビスケ指導によるゴン・キルアの修行。
第三段階、流々舞の応用が終了。
最終段階、系統別の修行開始。
自分の系統を中心にその隣の能力も強化することで、応用がきくとのこと。
ゴンはジャンケン・グー(強化系・近距離)、チー(変化系・中距離)、パー(放出系・長距離)を発案。
キルアはオーラを電気化する能力を開発。
とここで一旦キルアが離脱。
1年前に失格となったハンター試験を再受験するためです。
ハンター試験会場には懐かしい顔ぶれもあります。
トンパ、ポンズ、アモリ・イモリ・ウモリ兄弟。ココリコ田中に似た猿使い。格闘家トードー。
そして贋作師で目利きのゼパイルが初参加。
一次予選はバトルロワイアル方式。
この審査員、デスコっぽくて、能力はディスコ系のダンスを使ったりするんでしょうか。
ともかくあっけなくキルアの一人勝ちで終了。
てことはですよ。
ポンズちゃんは落選。
キメラアント編でポックルとパーティを組んでたときは、アマチュアだったのか。
ハンター試験は年に一回。
それとも、その次の年の受験を経てキメラアントだったのか。
で、
旅団です。
グリードアイランドが現実世界にあるとにらんだ彼らは、ボートで海からの侵入を試みます。
この船上に先発組のフィンクス・フェイタン、シャルナーク・シズク・コルトピがいます。
一度『離脱』でゲーム外へ帰ってから、出直したということでしょうか。
そしてフランクリンの姿も。
居る奴らよりも居ない奴らがあたくしは気になってしまいます。
ノブナガとマチはまたデートでしょうかね。
上陸するのをゲーム制作者のひとりレイザーが待ち構えています。
フィンクスが一目見て「強ェなコイツ……」。
レイザーはゲームの放出系のシステム担当。
つまり呪文での移動や外敵対策。
『同行(アカンパニー)』や『離脱(リーブ)』といった、やたらめったら使用されるあのカード群は、レイザーが念を込めているということになる。
そのうえで旅団が乗って来たボートの破壊や、ドッヂボール対決の相手をしているのだから、オーラの総量が測り知れないですな。
モラウで言うところのディープパープルを別の場所で発動させたまま戦闘するような。
旅団はゲームマスター限定の特別呪文カード『排除(エリミネイト)』でアイジエン大陸のどこかに飛散させられます。
呪術師アベンガネ。
単独でビスケ・ゴンの前に現れます。
「オレ以外のメンバーはアジトで一斉解除を待っている」
『解放』で起爆されたのは、アジトではなかったはず。
スタート地点だった。
やはりあの場にいない人たちは洞窟のアジトにいたのでしょう。
アベンガネはここで「そろそろニッケスが奴らのところに向かった頃だろう」と呟くので、起爆の前に除念を済ませたということになりますな。
その直後、カードショップに大量にカードが入荷しています。
つまりアジトのメンバーも『解放』で爆死したと予想されます。
ビスケ・ゴン・キルア。
ハンター試験一発合格のキルアが合流。
呪文カード『交信(コンタクト)』で、これまでに遭遇したプレイヤーをチェック。
するとそのなかに『クロロ』の名があるではないの。
クラピカに念を封じられているので、クロロはこのゲームのなかに入れないはず。
もしや、除念したのでは。
同じように旅団も『交信』で団長の名を見つけます。
てか、再入島が早いねえ。念能力ではないと思いますが。
ヨークシンで見せた駆け足だけでこんなに早く集結できますかね。
ともかく、
シャルナークが推測するに、
グリードアイランドは、ヨークシンの真東にある。
ラブリーゴーストライターが示した「待ち人は東」というキーワードを頼りにクロロは東を目指していた。
そして偶然グリードアイランドにたどり着いた。
しかし正規の入場ではないのでレイザーに強制退去させられたことだろう。
(前回の旅団上陸時にレイザーは「招かざる客は何年ぶりだろうか」と発言している。ならばそのあとなのか、クロロの上陸は。)
このとき除念師がグリードアイランドにいると確信したクロロは、誰かをつかって探させている。
ゲーム登録名をクロロとすれば、それは旅団へのメッセージともなると考えて。
そこへヒソカ登場。
クロロが除念師探しを依頼したのはヒソカでした。
報酬は、除念後のタイマン。
クラピカによれば、クロロにほどこしたジャッジメントチェーンがもし除念されたならばそれと知れるという。
ということはですな、現行のクラピカは、クロロが除念を済ませたことを知っているということになります。
ビスケ・ゴン・キルア。
修行がひと段落ついたところで、あらためてゲーム攻略を再開します。
能力がアップしたせいで呪文カードがざくざく手に入る。
とここで更なるレアカードを求めてアイデアが閃く。
グリードアイランドに入ったはいいが魔法都市マサドラにすらたどり着けないレベルの多くの弱いプレイヤーたち。
しかも『離脱(リーブ)』が入手できないために帰るに帰れなくなったプレイヤーが大勢いる。
彼らの中には、レアカードを所持してはいるが、出るか出ないか確実ではない『離脱』目当てに売買をする勇気すらない人たちがいる。
彼らに『離脱』とレアカードの交換条件をもちかけてはどうか。
「離脱いる?」
「戻りたくない? 現実へ」
なんか哀しい言葉。ドキッとしますな。
ゴンたち、現在57枚ゲット!
闇生