ハンタ再読。No.14

 14巻目。
 副題『島(ゲーム)の秘密』。

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HUNTER x HUNTER No.14


 ゴン・キルアはゲームスタート地点の草原に到着。
 父ジンがゴンに残したセーブデータには、何も残されておりませんでした。
 それはつまり、すげえの作ったからこの世界を愉しめ、といったところで。
 有体にいえば自慢です。 
 子へのマウンティングです。
 
 
 一方、団長不在の幻影旅団。
 フィンクス・フェイタンはすでにゲーム内に侵入済。
 ふと思ったのですが、フィンクス・フェイタンはゲームと本体は略奪で手に入れたものの、ゲーム世界への入り方はまっとうです。 
 本体に手をかざして『発』。
 すると通常、プレイヤーはグリードアイランドの門番役のエレナかイータからルールの説明を受けることになる。
 そこからスタート地点へ。 
 となるとフィンクス・フェイタン、そしてヒソカも門番エレナかイータに会ったあと、この草原から始めたのでしょうか。


 ヨークシンの旅団アジト。
 クロロのコートの背中にもあった逆十字の祭壇があります。
 ということは単なるロック・ファッションではないようですな。
 クロロの宗教的な発言としては「俺の考えではユダは裏切者ではない」がありました。
 シャルナークはシズクとコルトピを誘ってグリードアイランドを始めようとします。
 シャルナークはPCで調べものをして、そのうえで二人を誘っているところから、なにやら考えがあるもよう。
 くわえて、ラブリーゴーストライターの占いによれば、近々にシズクは死ぬとされているので、それを回避する意味でもゲーム内にいた方がよいとシャル。
 
 このときシャルナークがシズクを誘った理由はこれでわかりますが、コルトピはなぜだ。
 シャルナークとコルトピはコンビでもあるからか。(ヒソカvsクロロ編のあとの登場も二人は一緒でしたな)
 で、この背景に写り込む他のメンバー。
 フランクリンは読書中*1
 マチとボノレノフがなにかおしゃべりしている。
 本編には関係ないのでしょうが、気になるわー。マチとボノの会話の内容。
 で、ノブナガがいないのね。


 ゴン・キルア。
 開始早々に先住のプレイヤーから洗礼を受けます。
 右肩に『雷』左肩に『風』のタトゥをしたドレッドさん。
 このあたり、ゲームあるあるですねー。
 慣れない新参者を袋だたきにしようという腹立つ野郎がこの世界にもいる。
 天空闘技場にもいましたな。
 原則的にカードゲームの世界なので、その効力がまず絶対であることを思い知るゴン・キルア。
 呪文カードの攻撃は呪文カードでしか防げないのであーる。
 けれども、カード以外の体術や念能力でのバトルも有りという。
 つまり第一にカードの知識と使用技術、それに加えて体術と念能力の組合せがモノをいうと。
 キルアはこのときカード『追跡(トレース)』の縛りをかけられますが、それがなんなのかまだ分からない状態です。
 
 懸賞の街アントキバ到着。
 カードの知識を得ようと街を探索するゴン・キルア。
 ここで事件が勃発。
 街なかで腹を吹っ飛ばされてプレイヤーが殺害される。
 ゲーム内のことではあるけれど、このゲームではゲーム内の死は現実のプレイヤーの死でもあるという。
 殺ったのは『爆弾魔(ボマー)』と呼ばれるプレイヤー狩りだという噂。
 各種カードには数に上限があるので、プレイヤーを減らすことでカードの入手率をあげようとする輩がいるのですな。
 それに対抗するべくみんなで力をあわせようという勧誘を受けるゴン・キルア。
 説明会の場には一緒にゲームを始めたビスケ、除念師アベンガネ、プーハットらの姿も。
 アベンガネ、プーハットは参加の意向。
 ゴン・キルアは自力でゲームをすすめることにする。
 ここでゴンが名言を吐きます。

「こわいのはゲームじゃなくてプレイヤーの考え方」
「他の人を傷つけてまでカードをとろうなんて」

 しかしこれに対してキルアが反論。
「俺はアリだと思うぜ」
 殺しはさすがに認められない。
 けれど、ルールを決めた戦闘を経て勝者がカードを獲得するというのはアリじゃなかろうかと。
 ゴンはこれに同意します。

 この「こわいのはプレイヤーの考え方」という視点。
 悪影響をあたえるとして規制される世のもろもろの媒体やソフト、作品にも言えそうですな。
 包丁で人を傷つける人がいるからといって包丁が悪いわけではない。
 ただしそれがわかったところで、解決にはならんのでしょうけれど。
 
 ともかくそんなゴン・キルアに、ビスケは興味をもったようで二人のあとを追います。


 勧誘された一行は、
 カード『同行(アカンパニー)』でコズフトロという人物のもとへ転送。
 このコズフトロはアジトへ行く際の経由地点の役割をしている。
 たしかこれが最初で最後の登場だったように思う。
 このあと一行はアジトでさらなるゲームのルールや、最低限の基本的なカードの効力を叩き込まれます。
 ページでいうと4ページ。40種類のカードが『文字だけで』表記されるまさに冨樫節。
 寝っ転がって軽く読み飛ばせる漫画を期待していた人たちは面食らうだろう。
 4ページ絵がないのだから。 
 しかもこの設定の緻密さよ。
 あたまが下がる。
 基本的な知識をそなえて、一行は魔法都市マサドラへ。


 ゴン・キルア。
 自力でカードを集め始める二人。
 先住プレイヤーたちがその二人をつけ狙います。 
 ゴン・キルアを単に子供と見て侮る惰弱たちです。
 ここで哀しくも有名なモタリケ君登場。
 現実社会では女房のある身ながらゲームの中で何年もすごし、定職につき、結婚までしてしまった男。
 再読ではこの『結婚』が気になる。 
 ゲーム内の自動操作されたキャラとの結婚ではないと思いたい。
 たとえばグリードアイランドには恋愛都市なんてのがありました。
 モタリケ君の性格上、漫画のようなベタな出会いからまんまとはまって、その後ずるずると結婚までいってしまってそうです。
 せめてプレイヤー同士での結婚と思いたい。
 けどグリードアイランドは仮想世界ではなく現実世界のどこかだということですから、この結婚て……。
 でもっとゲーム内のキャラたちは具現化された人形なわけでしょ?
 まさか子供までつくってはおらんだろうな。 
 モタリケ。びびりながらも勇気をだしてゴン・キルアにカードバトルを挑みます。
 ゴンたちはいまだ強いカードをもっていません。
 んが、
 ゲーム慣れしているキルアのアイデアでしょうか。簡単なトリックにモタリケ君、あえなく敗退です。
 続いてもう一人挑戦者が現れますが、これもあっけない。
 彼らの負けっぷりをみて三人目が威勢よく対戦を挑みますが、これは呪文を唱え終えるまえにカードそのものを奪い盗られて敗退。
 これはハンター専用ゲーム。つまり彼らももともとハンターだったはず。たとえアマチュアだったとしても。
 ゲーム内でカードの効力ばかりに依存してきたせいで、すっかり身体がなまっていたようです。 

 しかし、その直後、ゴン・キルアは格上の先住プレイヤーたちに囲まれてカモられてしまいます。
 結局強いカードがなければ太刀打ちできないと思い知り、カードを求めて魔法都市マサドラへ。
 道中には山賊や怪物が出るとの情報を得て盛りあがるふたり。マサドラまでは歩くことにしました。
 そこにビスケが強引に同行します。


 シャルナーク・シズク・コルトピ。
 シャルはゲーム内で情報をあつめ、グリードアイランドを分析します。
 コルトピを同行させた理由がここでわかります。
 コルトピの能力『ギャラリーフェイク』でコピーしたカードは『ゲイン』でアイテムにもどらない。
 つまりカードには不正を阻止する念が働いている。
 コルトピの能力では、カードはコピーできてもそれをゲインしてアイテムに戻る念能力まではコピーできない。
 てことはクラピカのチェーンを仮にコピーしたところで、チェーンジェイルなどの能力は発動しないということ。
 そして特殊アイテムは無生物であってもシズクのデメちゃんで吸い集めることができなかった。
 これもアイテムに込められた念による不正対策。
 具現化されたものはデメちゃんには吸えない。
 それとゲーム機を前に『発』を行うことでプレイヤーの肉体まで消えるのは、現実世界のどこかに転送されているのではないのかという推論。
 つまりシャルの立てた仮説は、
 グリードアイランドは仮想世界ではなく現実世界のどこかにある。
 これほど大掛かりな仕掛けを一人で作れるはずがない。つまりゲームマスターは一人ではない。
 そして、コンプリートした本(バインダー)の指定ポケットから3枚だけ現実世界に持って帰ることができる。
 となると、
 島の外でもカードは効力があるということ。
 盗賊の血が騒ぎます。


 一方、フィンクス・フェイタン
 盗賊らしく遭遇したプレイヤーから強奪しながらカードを収集。
 キルアに『追跡(トレース)』をかけた風雷のドレッドさんが、二人にのされておりますです。


 ゴン・キルア。
 マサドラまでの道中イベントをこなし、怪物と戦闘しながらの試行錯誤の旅。
 その戦いぶりを観察していたビスケ。
 二人に豊かな潜在能力を感じてしまい、我慢ならずつい指導を始めます。
 押しかけ師匠といったところでしょーか。
 ここでビスケ、実年齢を明かしました。
 57歳!
 ビスケット=クルーガー。プロハンター
 なんとウイングの師匠であるとのこと。

 ここで三人をつけねらうプレイヤーが現れます。
 賞金首ハンターでありながら自身も賞金首のビノールト。
 ハサミを使って敵の髪を切り、貪って、対象のスペックを知る能力をもつ。
 しかし、その能力でビスケのただならぬ強さを知ったビノールトは、武器を捨て、素手で武闘家としての対戦を希望する。
 ここ。
 好物は人の肉で、なかでも22歳の女の肉を好むという快楽殺人犯の彼が、武闘家として手合わせをおねがいするという姿勢。
 こういうのを「虫けらにも五分の魂」とでもいうのでしょうか。
 ビスケもそれに応じて念抜きの一撃でノックアウトしてやります。
 ちなみにロリ・ビスケのままでした。
 ゴリ・ビスケになるまでもないと敵を見なした模様。
 そのせいでかビノールト、辛うじて生存す。
 ビスケはこのビノールトにチャンスと称してゴン・キルアの修行相手をつとめさせます。
 期間は二週間。その間、ゴン・キルアの攻撃をかわすこと。
 それができたら見逃してやる。
 ただし、もし攻撃をくらって悶絶したりしたら、殺す。
 岸壁に囲まれたその空間から出たら、殺す。
 こうして2 対1の寝ずの死闘が始まります。

 ゴン・キルアの目まぐるしい成長にビノールトは死期を覚ったらしく、自らの生い立ちを回想。
 彼の幼年期もまた貧困と差別にあえぐものでした。
 こんなはずじゃなかった。
 ふとキメラアント編のジャイロを思い出しますな。
 降参して、自首を約束するビノールトをビスケは見逃してやるのでした。


 ジン情報。
 ビスケはネテロの証言として「念能力者としては間違いなく世界の5本指に入るって話だわさ」と。
 ビスケは会長を「ネテロ」と呼び捨てにしております。
 それと、世界の5本指を「念能力者として」と条件付けしているとこも注目ですな。
 当たり前ですが、腕相撲の強さが必ずしも総合的な強さではないということを、旅団を思い出しながら頭の隅に置いておきましょう。





 闇生
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 



 

*1:どういう系統の本なのか気になるー。