ハンタ再読。No.16

 16巻目。
 副題『対決』。

f:id:Yamio:20200727155419j:plain
HUNTER x HUNTER No.16


 ビスケ・ゴン・キルア。
 自力での呪文カード入手がいよいよ困難になってきた段階。
 そろそろ他プレーヤーとの取引が必要になってきたと3人とも自覚します。


 一方、バッテラお抱えのツェズゲラ組。
 コンプリートを目前にしてゲンスルー組との交渉を開始。
 このレベルになると、入手難度の高いカードを独占することで他プレーヤーのコンプリートを阻止しようという動きが必要になるわけです。
 この、肚の探り合いがおもしろい。
 ここで例のモタリケ君が登場。
 残念なことにゲンスルーたちにとっつかまってリスキーダイスを振らされています。
 リスキーダイスは20面体のサイコロで1面が大凶、他の面がすべて大吉。
 大吉がでれば幸運な出来事が、大凶ならそれまで出た大吉ぶんだけ災難がふりかかるというアイテム。
 この損得の振り子関係は、のちに登場するナニカの能力を彷彿とさせます。
 ゲンスルー組はこのリスキーダイスに『宝籤(ロトリー)』のコンボで、目当てのカードを入手しようという目論見。
 むろんリスクをさけるためダイスを振らされるのは我らがモタリケ君だ。 
 ちなみに『宝籤』はランダムで別のカードに変身するカード。
 

 モタリケ君のちょっといいとこ見てみたい♪


 モタリケ君はよほどの悪運の持ち主なのか。
 大吉が出てたにも関わらず『宝籤』はゲンスルーらが目当てとするものに変身してくれない。
 ということで、ゲンスルー組はツェズゲラ組がもちかけた交換取引に応じるとみせかけて強奪することを決行。
 取引場所に潜んだサブとバラが『税務長の籠手』を装備し、それぞれ『リスキーダイス』をふって『徴収(レヴィ)』使用。
 税務長の籠手は徴収が使えるようになる籠手とのこと。
 ただし使用すると装備者の指定ポケットのなかの1枚がランダムに破壊されるという制約。
 徴収は、半径20m以内にいるプレーヤー全員からランダムにカードを1枚ずつ徴収するカード。
 ただし『堅牢(プリズン)』で守られたカードには効かないと。
 ツェズゲラ組は4人。対してこのコンボを使用するゲンスルー組は2人。
 つまり2×4=8枚を無作為に強奪するコンボであると。
 まんまとしてやられたツェズゲラ組がバインダーを確認すると、独占していたカードを2種も奪われていました。
 徴収の効力は20m以内なのでサブとバラお互いのバインダー間にも作用していることでしょう。
 だとしても仲間同士での交換にすぎないし、そうなると意味のない徴収になるわけで、それを防ぐ意味でもリスキーダイスが効いてくる。
 
 目下のところアイテム番号2『一坪の海岸線』はまだ誰も手に入れていない。
 つまり『一坪の海岸線』がゲームクリアの鍵となる見込みで。
 そしてこの一件でツェズゲラゲンスルーが『爆弾魔(ボマー)』であると確信します。


 とここでゴンたちは他プレイヤーから結託をもちかけられます。
 ゲンスルー組のコンプリートを阻止がそのねらい。
 リーダーは以前ゴンたちと友好なカード交換をしたカヅスール。
 招集におうじてみると集合場所にはすでに複数のチームがおりました。 
 ここでのアスタ組のアスタという女がゴンたちをお上りさん的に見下していて、印象に残りますなー。
 「チッ 調子乗ってんじゃねーよガキが」などとぬかし。
 舌打ちと「ハァ?」をやらすような、イヤ~な奴です。
 でなぜかこういうアクの強い女は大概キルアと衝突する。
 ビスケ然り、パーム然り。 
 他には、人気キャラのゴレイヌの姿も。
 他のプレイヤーが2人から3人で組んでいるのに対して、ゴレイヌはこの時点で単独。
 強いよなー。
 とりわけメンタルが。

 ゲンスルー組は残すところあと4種でコンプリートと判明。

 No.000『 ? 』現在所有者0。
 No.2『一坪の海岸線』現在所有者0。
 No.9『豊作の樹』現在3人が所有。
 No.75『奇運アレキサンドライト』現在6人が所有。

 ただし000は他のカード99種を集めて初めて発生するイベントからの入手、という情報が。
 てことは、やはり鍵は『一坪の海岸線』だ。
 『道標(ガイドポスト)』でそのアイテムがある場所を調べると『ソウフラビ』と出る。
 一同は『同行(アカンパニー)』でソウフラビへ。


 海辺の街ソウフラビ。
 さっそく全員で街の住人たちに聞き込みを開始します。
 するとそれまで誰も知らなかった会話イベントが次々と発生するではないの。
 そしてついに『一坪の海岸線』の場所を知る憂鬱そうな女に遭遇。
 その情報は、街の漁師を皆殺しにした海賊『レイザーと14人の悪魔』を退治すれば教えてくれるという。
 ううむ。ゲームだねえ。
 どうやらイベント発生の条件は、15人以上で『同行(アカンパニー)』を使ってこの街を訪れること、と設定されていた模様。
 つまりこの先、チーム戦を強いられる流れが見込まれる。
 懸賞金ねらいのプレイヤーがほとんどですから、その取り分を考えるに、たいがいが単独あるいは少人数のチームで行動するわけで。
 自信のある強いプレイヤーほどそうする。
 となるとこのイベントの発生条件を知らない限り、たどり着く可能性は極めて低い。
 要するに『詰る』ということですな。
 かつてゴンたちを誘った共同戦線派(ハメ組)のような集団が仮にこの条件をクリアしたとしても、所詮は欲のための即席集団ですから、条件それ自体が仲間割れを誘発してくるに違いなく。
 なんせ『一坪の海岸線』のカード化限度数は3枚しかないのです。
 それと知ってゴレイヌさん、名言をぶっぱなします。


「えげつねェな…………」

 
 海賊がたむろする酒場へと向かう一同。
 ここで海賊の一人、巨漢のボポボと押し相撲対決。
 強化系を自称する力自慢が挑みますが、まったくかなわない。
 どころか火の輪の土俵で火あぶりにされかけてしまう。
 これにキレたキルアが痛快に勝利。
 それでお眼鏡にかなったのでしょう、海賊のアジトへと案内されます。


 そこは灯台を改造した要塞。
 体育館のようにさまざまなスポーツの設備が整っています。
 船長レイザー自らルールの説明。
 互いに15人ずつ代表を出して1人1勝、先に勝ち越せば勝利という団体戦
 負け越しても罰はなく、何度でもチャレンジ可能。
 一回戦はボクシング対決。
 念能力もアリという特別ルールで、ゴンたちのなかから『放出系』能力者がみずから名乗りでて挑みます。 
 対する海賊側も放出系能力者。
 距離をとって拳だけ飛ばしてジャブを連打する味方。 
 しかし海賊側はカウンター狙いのアッパーを、拳だけワープさせてクリーンヒット。
 この一発であえなく味方はノックアウト。敗退。
 
 この、拳だけがワープして相手にヒットする能力というのは、のちの会長選挙編でレオリオが披露しますな。
 ふと思ったのですが。
 旅団のフランクリンも放出系でしたよね。
 彼のダブルマシンガンの念弾が、もし空間をワープすることができるのなら手ごわいよねー。
 たとえばキメラ編でキルアを苦しめたオロソ兄妹のダツdeダーツのように*1
 
 旅団の構成員はそれぞれ仲間にさえも明かしていない切り札のような能力を持っていると解説されておりましたし。
 ただあたくし的には、放出系と変化系の違いをあまりよく理解しておりませんで。
 変化系と言われるゼノの『龍星群(ドラゴンダイブ)』は放出系の技ではないのかと思っている。
 あるいは、ドラゴンランスが念を龍の形に変化させて操作する変化系技だというのなら、念を弾丸にかえるフランクリンも変化系といってもよいのではないかと。
 放出と変化の念関係が隣り合っているのならば理解できるのですが、そうではないですし。
 まあ、あれだけのレベルとなると、系統ではくくれない能力を身につけているものなのでしょう。

 ここでゴンたちは故意に負け越します。
 これ、ゲームでよくやりますなー。
 新しいステージではとりあえずリセットありきで死にながら敵情を把握する。
 そして出直す。
 ここで仲間の大多数が去ります。
 ボマーのコンプリートを阻止するという当初の目的は達成したからというのがその理由。
 あの嫌な女アスタもさよならだ。
 残ったのはゴン・キルア・ビスケそしてゴレイヌさんの4人。
 再戦するには15人チームを編成しなければなりません。
 心当たりのある仲間はいるか、と問われてゴレイヌさん、

「いたら1人でプレイしてないさ」

 かーーーーーっ!
 あたしゃ今回の再読でゴレイヌが左利きと知りました。
 脇役のそんなディテールへのこだわりが、物語の隠し味になっているのでしょう。
 ゴンたちにとっての心当たりはビスケとの特訓で相手をした賞金首ハンター・ビノールト。
 が、ビノールトはすでにゲーム内にいないことが判明。
 自首したんでしょうか。
 それともお亡くなりになられたか。
 残るは『クロロ』で登録された人物。
 これは旅団の誰かだろうと推理される。
 ともかくも会ってみようと『同行(アカンパニー)』でクロロへ。
 するとそこにはすっぴんのすっぽんぽんで沐浴しているヒソカが。
 例の問題シーンですなー。
 股間を隠す吹き出しが、ゴン・キルアに反応してグググと上昇するアレ。
 ぞっとするゴン・キルア・ゴレイヌ
 一方ビスケだけが「目のホヨー」とガン見。
 そのビスケをヒソカは『変化系』と見なします。

 ビスケは変化系。

 本来の姿はごついナリしてるのでつい強化系と思いがち。
 このあとに控えるゴリ化ビスケのシーンはビノールト戦同様に念なしの格闘家としての戦闘だったのでしょうか。
 ゴリ・ビスケの全開モードをあたしたちはまだ知らないということを忘れませんやうに。
 あるいはヒソカの見立てが間違っていて、ビスケもまた強化系なのか。
 ビスケの念能力『マジカルエステ』がどの系統の念なのかわかりませんが、それだからといって強化系ではないとも言いきれない。
 レベルの高い念能力者は、使いこなす系統もひとつやふたつではないはずで。
 ゴンでさえもジャンケン・グーの外に稚拙ながらチー(変化系)、パー(放出系)を開発中で。
 マジカルエステがゴンにとってのチーやパーの可能性だってなくはない。
 あるいはピトーのように操作系というひとつの系統に戦闘用や回復用があるように、という。

 ヒソカはグリードアイランドに来た目的を訊かれ「クロロを探している」とぬかします。
 旅団員がゲーム内にいるので『クロロ』と名乗っていれば彼らから接触してくるはず。そうすればクロロの居場所が訊けると。
 しかしビスケはこれを直感で嘘と見抜いた。
 キルアに至ってはヒソカはすでに旅団と会っている、そして『除念師探し』が目的であると看破します。
 クロロにつけられたクラピカの念を除くために、と。
 そこでキルアはヒソカの本(バインダー)でこれまでに遭遇したプレイヤーをチェックします。
 が、そこに旅団員の名前は無い。
 しかし実際はキルアの推理は当たっていたのです。
 ヒソカは咄嗟に『薄っぺらな嘘(ドッキリテクスチャー)』で旅団員の名前を隠したのでした。
 
 レイザーと14人の悪魔たちと戦う条件は15人チームを編成すること。
 まずはヒソカが協力してくれることになりました。
 そしてヒソカの本(バインダー)にはあのツェズゲラの名があります。
 バッテラ氏お抱えであり新規プレイヤー審査員も務めたツェズゲラ
 その彼のチームは、現在のところゲンスルー組に対抗しうる最大勢力。
 彼らの協力が得られるとすれば非常に心強い。
 ゴンたちはヒソカに『同行(アカンパニー)』を使わせてツェズゲラのもとへ。

 ツェズゲラ組は4人。(ツェズゲラ、ロドリオット、ケスー、?)
 無事に交渉は成立してゴンたちとあわせて9人になった。
 あとの6人は、寄せ集めで対処。つまりゲームクリアを断念したものの現実世界に帰れなくなってしまったプレイヤーたちで補完しませう。
 ということで、いざ海賊たちと再戦へ!
 ツェズゲラの仲間の3人がそれぞれボクシング、ボーリング、バスケで快勝。
 そこで前回相撲で惨敗を喫した巨漢海賊ボポボが意趣返しの喧嘩をキルアに売ります。
 もはやスポーツ対決ではなく私怨といえるこの挑発。
 いさめるレイザーにボポボは反抗し、
 グリードアイランドが現実世界であること。
 そして島からの脱出を仲間に呼びかけます。
 この言動がタブーを侵していると見なしたレイザーは念弾で制裁。
 脳みそぶちまけたボポボは半ケツさらして退場。
 ボポボは強盗殺人、強姦殺人など確定しているだけで11件の犯歴をもつ死刑囚だったのです。
 他の仲間も絶対服従を条件に雇われた囚人たちだったのでした。
 これを1勝とみなしてよいとレイザー。
 ゴンたちは4勝に。
 
 次なる闘いはドッジボール
 8人対8人で勝った方に8勝入るというルール。
 海賊側はレイザーと7人の念獣(人?)。
 ゴンたちはゴン・キルア・ビスケ・ヒソカツェズゲラゴレイヌとその念獣2匹(白の賢人・黒の賢人)。
 そしてゲームスタート!
 ゴンチーム先行でゴレイヌがボールゲット。
 ゴレイヌは立て続けにレイザーの念獣を2匹アウトにする。
 よっしゃー!
 しかしこれはレイザー側のねらいでした。
 アウトになった念獣で3方向の外野を埋めるシフトを完成するため(スタート時、外野はすでに1名いる。)だったのです。
 準備が整ったところでレイザーはゴレイヌのボールをなんと片手でキャッチ、レイザー組のターン。
 レイザーが放ったボールは不可避の豪速球。
 ゴレイヌの顔面を急襲します。
 キャッチすら不可能と覚ったゴレイヌは、咄嗟に外野にいた自身の念獣・白の賢人(ホワイトゴレイヌ)と位置を入れ替える。
 ホワイトゴレイヌは主の身代わりにレイザーの豪速球を食らって消滅。 

「ナイス・リバウンド」

 ボールはレイザーの手元へ。
 今度は外野3方向の念獣と速球のパス回しをするレイザーたち。
 追いきれなくなったツェズゲラが狙い撃ちにされてツェズゲラ、アウト。
 肋骨の脇腹あたりを骨折して退場。
 
 これに対してヒソカが反撃を開始。
 ボールにつけたバンジーガムでリバウンドを確保して、レイザーの念獣を一匹アウトに。
 つづけてバンジーガム付きで念獣を狙うヒソカだが。
 レイザーは念獣2匹を合体させて、倍の力の一匹に仕立て、ボールをがっちりとキャッチ。
 ヒソカは諦めてガムを放した。
 今度はレイザー側の攻撃に。
 レイザーはゴンをめがけて豪速球を投げ込む。
 これに対し、ゴンは『硬』で防御を試みる。
 ボールは『硬』で固めたゴンの額を直撃。
 ゴンは靴が脱げるほどの勢いで後方にふっ飛ばされて、体育館の壁に激突。
 ボールは真上に跳ね上がって天井にめり込んだ。

 ゴンチームのボールで試合再開。
 ゴンの手当の時間稼ぎをしようとパス回しを始めるキルア。
 しかしここで我らがゴレイヌさんが打って出る。
 黒の賢人(ブラックゴレイヌ)めがけてボールを投げ、当たる直前にブラックゴレイヌとレイザーの位置を入れ替えた!
 黒の賢人は他者と位置を入れ替える。
 うううううむ。
 他の能力者との強力なコンボが想定できるこの能力。
 効果範囲が明らかにされておりませんが、ナックル+メレオロン+ゴレイヌのコンボとか強そー。
 
 
 
 闇生
 
 
 
 
 
 


 
 
  

 
 

 

 
  
 
 
 
 

 
 
 
 
 
 
 
 



 
 
 
 



 
 
 
 
 

*1:それをいったらメレオロンとフランクリンのコンボももえぐい。まあ、この二人が組むことはないでしょうが。ザリガニさんブロヴーダと組むのはありえるのか。