やっと現場復活したと思ったら、またも連休。
減員となって、レギュラーから外された。
あたしゃ工期の途中からの参加の身なのでやむを得まい。
むしゃくしゃしてバイクで外へ出る。
夕暮れどきの海の見える公園をめざしてひた走ること二時間半。
Yahooナビを頼り切っていたが、突然に『125CC以下進入禁止』の標識にぶちあたる。
あたふたと迂回する。
それでもなおもナビはその道に戻らせようとするのだが、振り切って、見当つけて海へ。
閉ざされていた。
東郷さんの銅像も、旗艦三笠もゲージの向こう側。
公園周辺もがらんとして人はおらず、閉ざされたゲートの前では老カップルだけが、厳重なマスク姿で社交ダンスのレッスンをされておった。
人影は、米軍関係者とおぼしきガタイのいい外人さんジョガーにたまに遭遇するくらい。
しばしベンチでくつろぐ。
周囲は依然としてシャッターを閉じた店舗ばかりが目立つ。
海軍カレー屋も休業中。
して、
なにも買わず、どこにもよらず、ただゲート前の公衆トイレでうんこだけして引き返す。
帰路。
信号待ちでカモフラージュ・グリーンのクロスカブと並ぶ。
斜め後ろのあたくしのクロスカブを、何度もふり返っては観察していた。
グリーンのは、排気音からしていろいろカスタマイズしているようだが、あたくしのは延長キャリアとピリオンシートを付けただけで、いたってノーマル。
そんなに見たって、なにもいじってねえよっつのに、じろじろじろじろ振り返る奴。
いっそ話しかけてこい、と思ったが、信号が青になるやこれ見よがしにぽんぽん言わせて去って行った。
さて、明日も仕事がない。
同僚によればアベノマスクより先に10万円の申請書類が届いたという。
あたしゃマスクが先に届いた。
どうなんすかね。10万円。
いろいろ言われておりますが、お隣韓国との比較参考として、こんな動画があったので貼っとく。
韓国の給付金は現金ではなく、使用期限付きのプリペイドカードだという。
また取り扱い店が限られるとも。
受給者にとっては渋い縛りだけれど、どうなんだろう。経済的には効果があるのかな。
現金支給で危惧されるのは、貯金や国外への送金にされてしまうことかな。
国を自助するのが最終目的だろうから。
プリペイド式は違法なものに使用されにくいという効果もあるかもしれん。
たとえば薬物とかね。
同僚で、飲食の自営業と警備を兼業している人がいて。
営業補償でいくらか国から支給されるというのだが、その保障額は、通常営業時の売り上げをはるかに超えているだろうと仲間たちは囁きあう。
客が入っているのを見たことがない。
ところで、
今ついている現場のいちばん近いセブンが、深夜謎の動きを見せている。
看板と店内の照明を煌々とつけたまま、自動ドアの電源を切るのである。
しらずに入店しようとすると、ドアがあかない。
なにかしらの事情を告知する貼り紙もない。
思ったのは、バイトがワンオペで、トイレがしたくなって仕方なくドアの電源をきって、という状況。
あるいは、同じくワンオペで、ゴミ出しなどの店外に出る用事がある場合の苦肉の対応。
店員は出入りするたびに自動ドアを手動で開閉している。
夜間とはいえ、都心の地下鉄出入口前の終電まえなので、入店しようとするひとは少なくない。
周辺の工事現場の作業員たちも、開かないドアに首を傾げては引き返していく。
ガラス越しに外から「やってますか?」などと店内に声をかける人もいる。
なんなんだろう。
サボリではないか、と噂するものもある。
でも、それで給料はもらうのだろう?
だとしたら給料泥棒とはこのことだよな。
推察通りにワンオペなら同情もするが、それにしてもドアの電源を長時間切っている。
搬入業者もそれを手動であけて入る。
そのすきに入店する客もある。
仮にサボリだとするならば、
こういう人が国に「税金泥棒」などとは言えないよなと思った。
言うからには、ちゃんと働かねば。
闇生