壁の言の葉

unlucky hero your key

歩く。46

 白野~阿弥陀海道。


 白野宿を出てデイリーヤマザキのある交差点で20号に合流。
 次は阿弥陀海道だ。


 『大鹿橋』を渡って分岐。
 砕石プラントらしき『石井工業』の脇道を右斜めに入る。


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白川~阿弥陀海道 分岐。


 この道はこのプラントの真ん中を貫通するような形でJRの高架をくぐり抜ける。
 その高架の下に木の杭をつかった道標があった。


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白野~阿弥陀海道 立石 道標。


 桃太郎伝説の『立石』の案内だ。
 けれどこれは諏訪側から来た人への道標らしく。
 あたしゃ日本橋からの者なので引き返す。
 戻りがてらにプラントのなかを望むと西に石仏群が見えた。
 さてはあれがそうかと。
 プラントのなかを通ってもいけそうなのだが、ガイドブックに従って分岐点までもどり20号側から入ることにする。


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白野~阿弥陀海道 立石。


 歩道から階段をのぼるとプラント側から見えた石仏群の前に出た。
 この前を通って左へ進むと目的の『立石』が。


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白野~阿弥陀海道 立石。
 

 これが立石。
 どうすか。
 想像以上にピンと立ってますな。
 人工の石碑にしか見えません。


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白川~阿弥陀海道 立石。


 説明書きによると、
 岩殿山に住んでいた赤鬼が桃太郎一行に投げつけた右手の石の杖が、力余ってここまで飛んできたという言い伝え。
 甲州道中には『犬目』『猿橋』『鳥沢』といった『犬』『猿』『鳥(雉)』にちなんだ地名ものこされているため、いろいろと妄想が広がりますな。
 桃太郎の家来たちは、それぞれの宿場の出身者だったのではないか、とかね。


 しかし立派です。
 自然物でこの立ち具合。
 これ、JR敷設の際に撤去されなくてよかったです。


 さて古道にもどろう。
 やはりプラントのなかを通ってもさきほどの分岐道に行けそうだ。
 しかしこれが微妙でね。
 敷地なのか、一応は公道なのか。
 あるいは『立石』のために一般に出入りできるように開放してあるのか。
 よくわからんが、進入禁止の表示もないのでプラントのあいだを抜けて分岐道に出る。
 さきほどのガード下の木杭の道標までもどり、そこから線路沿いに左へ。
 ほっかむりをした農家の女性とすれ違う。
 会釈をかわした。


 あ。お昼だ。
 そろそろ弁当がとれる場所を探そう。

 次は毒蛇伝説だ。



 つづきます。




 ☾☀闇生★☽