雨粒を見事によけながら飛翔する虫たち。
彼らの時間感覚は、おそらく我々人間たちのそれとはまるで違って、凝縮されているはず。
つまり雨粒は避けられるほどにスローモーな落下をしているであろう。
……みたいなことを、かつて宮崎駿が発言していた。
少年のあたしはえらく感動した。
自転車での通勤中、しこたま目に飛び込んでくる虫たち。
瞼のなかでもがいて、
息絶えて、
そのうちまばたきに潰れされて、体液がでるのだろう。
おっさんのあたしは、目、かゆいかゆいだ。
駿め。
☾☀闇生☆☽