壁の言の葉

unlucky hero your key


 さてこのなかに、たったひとりだけ派遣がいます。
 





 てな肩身の狭さで、お酒をいただくことに。
「あいつはつかえる」
「つかえない」等々。
 現場の社員、および役職の人物批評などを拝聴しながら、飲む。
 飲む。
 飲む。
 派遣ゆえにあたしゃそのモノサシにすらひっかからない。
 ので、
 ハニワのような差し障りのない笑みをほころばせつつ、、、飲むのだ。
 現場の武勇伝だの。
 誰それちゃんが長年誰それに気があるのないの。
 飲む。
 飲む。
 それはまるでまるでたのしそうだ。
 ひとつの業種でいきていれば、だれでも自分の庭がもてるだろう。
 積み重ねたスキルだの。
 研鑽した知識だの。
 人脈だの。
 経験だのと。
 それは自在を手にしたということで、おもしろいんだろう。
 らくちんだろう。
 思いつつ、汗ながすしかおたしには能が無いわけで。







 飲む。






























 飲むのっ。





 ☾☀闇生☆☽