壁の言の葉

unlucky hero your key

 出掛けにYoutubeを見ていたら、SAKEROCKのPVで大笑い。
『会社員と今の私』
 死体の姿勢が、昔の竹中直人あたりのコントぶってて、いい感じだわ。
 あの室内でのダンス、
 過去の自分と対面するやつは、いいね。
 アホで、
 意味深で、
 なおかつ小粋だね。
 笑いながら、じんときた。
 はまっちまって、うっかり遅刻するところだったぜ。

 
 テレビの笑いはいまや『テロップ』、
 という名の『突っ込み』、
 という名の『笑いの解説』ありきで、成立させるでしょ。
 ここ、笑うところですよ〜、と。
 ボケはったでえ〜、と。
 強引にさ。
 あたしも、あのうるささにうんざりしているクチだから、こういうのは、いい。
 あれに飼いならされてると、想像力をマグロにされちまうだけだから。
 松本人志のコント集『ビジュアルバム』。
 あれは、そんなテレビのうるささへの、松本なりの反抗だったのだろう。
 久しぶりにそのなかの浜田との絡み『システムキッチン』を見て、これまた大笑いである。


 おもろひ。


 んで、通勤は通勤で、五代目小さんの『時そば』に、あやうく吹き出してしまうところだった。
 電車のなかよ。
 あぶない、あぶない。
 オチも流れも知り尽くしているのに、すごいね、やっぱ。
 会場は、小さん得意の所作での笑いに揉みしだかれていたが、音だけでも充分だ。
 いや音だけで想像を働かせるほうが、いい場合もあるのよ。落語は特に。
 まえにDVDを購入したら、うっかりスタジオ録画でね。
 やっぱライヴだってば。


 ところで、
 アニメの笑いのシーンって、なんで漫画的笑いの手法に迎合するのかね。
 記号化とまでいっていいデフォルメと紙芝居。
 こっちはせっかくアニメを観るのだから、アニメならではの笑いが見たいのに、すかされるのだな。
 たしかに、動画枚数だのなんだのと、手間ひまの問題もあるのでしょうがー。
 漫画的に決着させるほうが、安上がりでもあるのでしょうがー。
 それ以前に、模索をやめちゃったのかいと。
 闘って欲しいわ。
 やっちゃえよ。
 やっちゃえやっちゃぇ。
 昔のアニメーターのほうがずっとプライドが高かったように感じっつぉ。




 ☾☀闇生☆☽