ご存じ『究極の選択』という遊びがある。
どちらとも決めかねる二択を、あえてせまる、あれだ。
天国のような地獄か、
はたまた地獄のような天国か、というような。
んで、
そのもっともベタな例といえば、やはりこれだろう。
「う○こ味のカレーか、カレー味のう○こか」
どちらかを食わなければならないとしたら、さてどちらを選ぶか。
まず、そうしなければならないシチュエーションというのが考えにくいのだが。
だいたいその味付けをするシェフは、すでに確認がてらに食っているわけで。
また、そんなこったもんを用意しなければならない彼らの人件費のでどこは、いったいどうなっているのか。
税金か?
背景には国家の闇が黒々とあるのか?
たかがあそびとはいえ、謎が多すぎると思う。
ともかく、
味はどうであれ、実質的な選択をするのか。
あるいは、主観のよりどころとなる味覚を優先するのか。
その選択に、答えるひとの価値観が出る、と。
そこがおもしろい、というのだろう。
しかしながら、エロDVD屋は思うのである。
たとえばこの設定で、味なんか二の次にできる人たちがいる。
まあ、そういう趣向の人たちだ。
まぎれもなくそれは、いる。
そんな彼らならば、その選択に迷いはないはず。
などと素人さんは考えがちである。
ところがどっこい、彼らにも選ぶ権利というものがあるのだ。
その人がゲイだと知って、
それだけで身の危険を感じる男子は自意識過剰であるのと、同じ理屈である。
女王さまだって、M男を選ぶし、
M男だって、女王を選ぶ。
問題は、そのう○この生産者である。
とどのつまりが、誰がしたう○こかということだ。
いまや野菜ですら、生産者の顔写真つきで売られる時代である。
う○こにだって、生産者の人となりが求められていい。
いわば、う○この素性だ。家柄だ。
少女によるものなのか、
はたまた、おっさんによるものなのか。
少女のようなおっさんによるものなのか、
あるいは、おっさんのような少女がしたものなのか。
たとえばそのおっさん性は、どの程度のおっさん度なのか。
暖簾をくぐって、
「よおっ、元気かい」
なんて現れる渥美清のような、気さくなやつなのか。
「アホですわ」
井筒監督なのか。
「げらっぱ」
ジェームス・ブラウンなのか。
少女性にしたって、いろいろだ。
「だけじゃない、テ○ジン」
のやつなのか。
AKBなんちゃら、なのか。
ク○ラップのおかっぱか。
おかっぱなのか。
ほらね。
おなじう○こでも、まるで違って見えてくるでしょ。
う○こが見違えるのだ。
せめて井筒かおかっぱか。
おかっぱのような井筒風なのか。
井筒のようなおかっぱなのか。
まさか、おかっぱの井筒ではないだろうが。
ヒントぐらいくれなくちゃ、食えないぞっ。
…と、う○ことカレーを前にして、駄々をこねていた。
どうか大人げないとか言わんでくれ。
事は究極の選択なのだ。
するとそこへ女子アナが現れて、
「では、その生産者さんに登場してもらいましょう」
とスタジオの奥のカーテンを指し示すではないか。
スポットライトがそこへ集中して、ドラムロールとともにカーテンが上がり…。
知らないままにしておいたほうがよかったのではないか、そんな焦燥感に襲われて…。
そこで、目が覚めた。
夢は、明け方にもうひとつ。
そっちはエロ夢で。
好きな人がスクール水着で出てきた。
こたつをはさんで二人きりだ。
こたつの中で触れあううちにちょいちょいと、いい感じになってきて。
それはもう、ちょいちょいちょいちょいちょいと、深まっていくわけなのだが、
「あ、そろそろ時間だ」
ぷいと部屋を出て行ってしまう。
つれない。
なんかしらんが、その人はレスラーで。
そのまま満場の観客が待つリングへとあがるのだ。
が、
観客がその姿にどよめいた。
あたしのイケナイ『ちょいちょい』のせいで、一点、シミがついてしまっていて。
それでも試合は続くわけで。
ええ、そりゃあ続くわけで。
やっと会えたのに、
しかもエロ夢なのに、なんかえらく哀しかったぞと。
なんなんだ、俺は。
すまぬ、こんな奴で。
今日も仕事である。
☾☀闇生☆☽
追伸。
もろもろの記憶のかけらを、十把一絡げにしてのけたバグの起点は、思うに、五輪出場を決めた浜口京子のニュースである。
おかしい。
女子フィギュアのニュースも観たはずなのに、こっちはかすりもしないのであーる。