さて、君恋温泉跡をすぎて県道に合流したところ。
いよいよ道は山梨県大月市に突入。
たぶん南西方向に、晴れていれば富士山が見えるのだろう。
雨はやんだもののまたいつ降り出してもおかしくはない。
山谷のバス停近くの連続カーブ。
その崖の上に石仏群が見えた。
この対面に公民館分館があって、滑り台などの遊具が見える。
雨上がりとあってか、誰も遊んでいないようだった。
バス停を過ぎて道は南下。
その途中に分岐がある。
この道も藪に閉ざされていた。
路傍の篠が路上に厚く覆いかぶさって、通行はこれをうりゃっと押しのけながら進む感じでしたな。
しかも雨に濡れていたので、難渋しました。
この分岐路も県道の長いカーブをショートカットするような役割をしている。
その諏訪側。
この分岐路は江戸側にも諏訪側にも道標がないが、諏訪側は個性的なお宅の横なのでわかりやすい。
ロボット兵が目印。
その後ろに見えるのは釣り人。
この突き当りを右。
そこにもまたお人形、というかカカシというか。
釣り人とブランコをこぐ人と、子供かな?
夜道ではあいたくございません。
この先でまた手元のガイドブック*1とサイト*2にルートの違いがある。
前者では、かるさわ川に架かる坂下橋までこのまま県道をゆく。
後者ではその途中で分岐する。
双方とも坂下橋の手前で合流するのだが、はて、どうしたものか。
やっぱ枝道を選んじゃうんですな。あたしなんかは。
土の道だもの、わくわくするじゃありませんか。
御覧の通り道標は立っているが、古道の案内ではない。
この緑の看板の『エコの里』というのはNPO法人の「美しい景色や、美味しい収穫が楽しめる、人と人との交流の場です。」とのこと。
枝に入ってすぐの突き当りを、エコの里への道標は右に導くが、古道は左へ。
車のわだちのある土と草の道。
少し行くと墓地があって、時節がら墓参りする人たちが見受けられる。
これといって古そうな墓地にも見えないが。
そのまま県道に合流した。
分岐でカットした県道の区間には、ガイドブックによれば馬頭観音があるという。
ならばここはガイドブックのルートのほうが楽しめたかもしれない。
そしてかるさわ川に架かる坂下橋。
道なりに左へ。
で、次の分岐がわかりにくいんだ。
ここも道標がないのよ。
大月市の管轄になるのだろうけれど。
道中を通して歩いていると、道標の不備と管理状態に地域差を感じる。
おい大月っ。
こういうとこだぞっ。
とにかく県道はここで右にカーブ。
古道はほぼ正面に細い下り坂としてのびていた。
サイトにはこの目印についてなんの解説もなく、
またガイドブックでも『カーブミラー』として書かれていない。
カーブミラーなんて橋からここまでのあいだにいくつもあったし。
半信半疑で坂を下りていく。
小川に沿って行くから風情はよろしいかと。
水の音といい、坂の傾斜の具合といい。
水車小屋があってもおかしくない。
小川のほとりに石仏めっけ。
こういうのを見つけると、ルートは正しいのかもしれないと、少しほっとする。
まもなく県道30号に合流。
中央道の高架をくぐってひきつづき県道をゆく。
つづく。
☾☀闇生★☽