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日々。

 今日も仕事が無い。
 12月27、28、29、30、と仕事が無く、
 イレギュラーで大晦日の深夜に欠員応援があり、
 そのあと1月1、2、3と休んでから有休×3日。
 そして本日は土曜。
 日曜に仕事があるはずもなく、月曜は成人の日の振替休日である。
 これだけ休んでもこれといって何をしているわけでもない。


 5日。
 西新井大師に参拝。

 去年の秋、規制現場で地上から見上げていただけの日暮里舎人ライナーに初めて乗る。
 あたしゃ露店が軒を並べている光景が好きだ。
 売り子たちの風情もまた、独特だよね。
 愛想笑いも無く。
 なかには仏頂面でただ座ってるのまでいて。
 とりわけおねえさんたちときたら、普段はどういう世界にいる人たちなんだろうと思う。
 ここ数年の変化で目立つものと言えば、ケバブとその売り子の外国人たちだ。
 彼らはすっかりセットでこの世界にまで浸透してきましたな。
 露天商の世界に入り込むというのは、アレですよ。相当ですよ。
 日本人があれを売っているのは今のところ見かけないもの。




 で6日は川崎大師に。

 年が明けてもう一週間になろうというのに大変な人出だった。
 参道は昼過ぎからもみ合うような混雑。
 西新井大師より人がいたように思う。
 ここは飴が有名らしい。
 飴屋が何件も軒を連ね、職人たちが包丁でまな板を叩いては飴を切り売りしている。
 この包丁の音がウリらしく、トンコトンコと鳴る音が乾いていて小気味よい。
 露店で串焼きのタンを2本買う。
 はしたなくも一本は歩きながら食べ、もう一本は晩酌用に持ち帰る。
 ここでもケバブが出店している。
 そういえば昨日も今日も綿飴屋を見た記憶が無い。
 お祭りの露店といえば子供たちにとってはまず綿飴だろう。




 そしてふと思い立って今日は午前中から府中の大國魂(おおくにたま)神社に参詣。
 どうよ、この神と仏のNo Borderっぷりは。
 昨日までのながれでそのまま関東の三大師を制覇することも頭をよぎった。
 んが、
 残るひとつの観福寺は千葉である。
 あたしんとこからはちょいと遠出になっちまう。
 さすがに気が引けてしもーたのだな。
 ならばと四国八十八か所巡りの東京版といえる府内八十八か所めぐりを構想する。
 いいじゃないですか。
 休日ごとにひとつずつお参りしていくなんて。
 そのついでに周囲を散策してと。
 どうせ大した信心あってのことではない。
 ひとりの散歩になにかしらテーマ性やら目的付けをしたいだけなのだ。
 調べてみると、スタンプラリーの元祖ともいえる御朱印の初穂料が300円というではないか。
 これにかけることの88となれば26,400円。
 くわえてその帳面、御朱印帳が1,500円也と。
 うううううむ。
 どうなんだ、これ。
 往復の交通費も考えると、もうすこし志と心構えが必要であろうと、ひるんでしまった次第。


 このように、
 スタンプ代の設定はあたしのようなニワカをはじく役割もあるのですな。きっと。


 この日は、そろそろ夜勤の要請があるだろうと構えていたので14時~16時で宅急便の受け取り指定をしていた闇生。
 日中に出かけるつもりなどなかっただけに、どうにも時間の空きが半端になってしまった。
 昼過ぎにはちゃちゃっと行って来られるようなとこはないかしらと。
 お正月気分の残りかすだけでも味わえないかしらと。
 つらつら考えつつ、リンクをたどっていると『東京五社』なる言葉に出くわした。
 明治神宮靖国神社といったいわば横綱たちに肩をならべるそのひとつが、府中の大國魂神社であったと。
 自宅から自転車でわずか30分。
 そんなところにそんな大層な神社があるとはおもいもよらない。
 土地の歴史もふるい。
 大和朝廷のころから武蔵野国の国府として機能していたといふ。
 周囲に遺跡も多く。
 府中の『府』とはかつてそこにあった国府の府を指すのだとのこと。
 社、本殿は森とその遺跡群に囲まれるようにして建立されていて。
 天然記念物とされるケヤキ並木の参道ではこの日、太鼓の音とそれに合わせた威勢のいい女の掛け声がしていた。人垣のなかでは、どうやら猿回しが催されていたらしい。
 なんか全身ピンク色のパントマイムの人が静止して、例の「動かしてください」みたいなポップを貼りだしている。
 年明け後の最初の週末ということもあっていまだ露店が立ち並び、にぎわっている。
 ちなみに串焼き肉は川崎、西新井より100円高い。
 1本600円。
 物価の違いでしょーか。
 そしてやっと綿飴屋を発見!
 都市伝説よろしく、なるほどもっとも本殿寄りのいい場所に陣取っていたね。
 こわそうなおじさんだったね。
 

 そういやお面屋も減っている気がする。
 年々厳しくなっているのだろうか。著作権
 たしかに漫画やヒーローもののお面が、神社仏閣の風情に合っていると思ったことはないのだが。
 といってさすがにオリジナルの面というわけにもいかないか。
 ひょっとこやおかめ、お稲荷さんのお面では風情には合うものの、売れないのか。
 和風でつくるならあのテッカテカのプラスチックはいかんなあ。
 やっぱ和紙だろう。
 しかしそうなると民芸品のお土産あつかいになって、その場でかぶってはくれなさそうである。
 大黒さまや恵比寿さんの七福神とか、ダメかね。
 じゃオバマとか、蓮舫とか。


 じゃ、
 てなんだよ。


 参拝をすませ、辺りを散策す。
 スマホで現在地を確認すると、近くに日吉神社という表示が目立った。
 大國魂神社の境外末社ということらしい。


 はて、境外末社? 


 御神体や霊場発電所として代表的な神社をその変電所と見るならば、コンセントに直ではなく、タコ足配線の末端てな感じか。
 言いすぎか。
 ともかくあたしゃこういう脇役に惹かれるタチなのである。
 戦隊物でもレッド系にあこがれたことがなかった。
 事実、すでに足は勝手にそこを目指している。
 競馬場ちかくの小高い崖のうえに鎮座ましましているらしく、けわしい石段の途中にはご神木らしい巨木がそそりたっている。
 その幹は朽ちかけ、
 保護のために巻かれたらしい黒いビニールがはだけて風になびいていた。
 正月だというのに石の手水鉢は涸れ、
 その傍らには円形の石が放置されていて、おそらくは石灯籠の基礎だったのに違いない。
 念のため崖の下をのぞいたが、灯篭の本体は見当たらない。
 石段を登り切るとそこに立ちふさがる鳥居。
 かけられた注連縄(しめなわ)の紙垂(しで)の真新しさで、かろうじてこの神社がまだ生きていることを確認す。
 本殿。
 正面の扉は閉じられ、賽銭箱がない。
 鈴も下げられていない。
 となると、ただの小屋と変わらない。
 まがりなりにも正月の第一週の土曜である。
 仮にまる一年ほったらかしにしていたとしても、この時期、正面に箱だけでもおいておけば勝手にお賽銭はたまろうというものだ。
 ううううむ。
 む、無欲?
 誰も管理していないのだろうか、と周囲をあらためる。
 と、本殿の軒下の縁に布団が敷いてあるではないか。
 ついさっきまでそこに人が寝ていたような名残りまであって。
 壁にハンガー。と上着。
 管理する人がいるの?
 社守というやつ?
 かよいの掃除夫の、その休憩所?
 あたりを見回す。
 人の気配はまったくない。
 え?
 もしかすると、


 神?


 などと妄想してみる。
 検索すると、この神社を参拝した人の某ブログでは「ホームレスがいた」と紹介されている。
 ばかりか遠目に写真までとられちゃっている。
 とられちゃったかー。神。
 まあ、でも、
 神でいいんじゃないでしょうか。
 めったに見られないということで。
 そうしときましょうよ。


 え?
 お賽銭?
 もちろん、あげてませんよ。
 
 








 帰り道、
 依然ピンクのパントマイマーは同じポーズでした。



 追記。
 東京五社も朱印のスタンプラリーしておるようです。
 元日から3月いっぱいまでにコンプリートをすると記念品がいただけるとか。
 靖国明治神宮日枝神社、東京大神宮、そして今回の大國魂神社
 それぞれ敷地も広大で、展示館などをそなえるところもありますから一社で一日は充分つぶせそうです。
 くわえて『東京十社』や『新東京五社』というのもあるそうで。
 調べてみてはいかがでしょう。




 ☾☀闇生★☽