「娘にやっと彼氏がてきたのー」
— Yamio (@Yamio42529836) October 26, 2023
と、ベテラン女史。
よほどうれしいのだろう。
誰彼かまわず同僚をつかまえては報告している。
微笑ましい。
けれど手を握っての公園デートの様子だとか、😽はまだだとかまで解説してるとこを見ると、アラサーまで彼氏ができなかった要因は、ははんお前だな。
いまは退職して転職もしたが、この娘、もとは母と一緒に夜勤に出ていた。
母は娘と同じ現場でないと厭だと会社にごねて、
そして娘もまたそれを嬉々として受けいれていた。
母も娘も現場では戦力にならない。
なので皆は二人を『おやこセット』と指をさす。
母はベテランなので威張るのだ。
できないのに威張る。
そして絶対に仲間を助けない。
気くばりがない。
ベテランであるのに楽なポジションを選ぶ。
ひとりだけ残る必要のある現場でも、誰よりも先に上がる。
娘を連れて。
今でも娘は母親の夜勤についてくる。
コインパーキングにとめた車のなかで母の帰りを朝まで待っている。
スマホの明かりにてらされた顔が、ぼうっと車内にある。
ミュージシャンでもある同僚のコンサートを母娘で観に行ったりするらしいので、プライベートでもべったりなのだろう。
親と仲がいいのはいいことだ。
しかしそのオフ日の装いを見た同僚は、服は母親に選んでもらっているのではないかというくらい『昭和』だったという。
ということから、デートも母親同伴なのではと勘繰ってしまうのだな。
親離れ、子離れせえよ。と他人事ながらに思う。
とりわけ、娘の人生は母のそれよりも先が残されているのである。
余計なお世話だろうが、自由を満喫させてやれよと思うのだ。
甘やかさずに追い出せと。
それが愛だろと。
自分がこの世を去ったあと、このままだと娘は相当な苦労をするぞと。
☾☀闇生☆☽