悩殺、
というはしゃいだ言葉が死語となったのは、脳死問題がきっかけだったろうか。
この言葉からは昭和のおおらかなエロ文化が、むんと匂います。
グラビア全盛期を象徴する言葉でもあったような。
ある種ステロタイプに加担した言葉ではあるのだろうけれど、
それはファンタジー化ともいえるわけで。
決してコンビニの唐揚げ弁当の醤油の匂いがただようようなリアリティの追究ではなく。
だからこそ心置きなく悩殺されようとしたのである。あたしらは。
なんせ「 悩殺ボディ 」だ。
なんだ悩殺ボディて。
こんなこと言ってると、こわいこわい団体にうっかりお叱りをうけてしまう。そんな時代になってしまったわけで。
脳死問題に殺された言葉。悩殺。
闇生