壁の言の葉

unlucky hero your key

[http://news.biglobe.ne.jp/trend/1127/gad_131127_8294877063.html:title=「欲しい本くらい自分で探せ!ないならAmazonで買え」「老害と情弱とキモオタは書店にくんな」書店員の愚痴ツイートが波紋]


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 あたしゃ本屋大好きですわ。
 衝動的な大人買いをしてしまうので、禁欲するくらいですわ。
 読み切れないし。
 それでも昔っから書店員に愛想の良さやいきとどいた接客サービスなんて求めたことないけどね。
 むすっとしてるもんでしょ。本屋って。
 むすっとしてこそ本屋でしょ。
 映画や漫画のなかに出てくる象徴化された本屋って、立ち読みをハタキでぱたぱた妨害してくるもんだったでしょ。
 頑固でどこかしらすねた主張を秘めてるものでしょ。
 そもそも本屋に勤めるほどの本好きが、社交的なはずないんだから。
 竹割ったような奴にはなれないんだから。
 腹の底から社交的でポジティヴシンキングなら一カ月に何十冊も本読まないって。
 読めないって。
 でそれを読んでなきゃ勤まんないんだから。ちゃんとした本屋さんは。
 かつて通った御徒町の本屋なんか、接客と接客の合い間にカウンターの下で本読んでたよ。
 くら〜く。
 じめ〜と。
 で、客が来ても無表情よ。
 そんなもんでしょ。
 客がこのくらい思われてるのは想像通りだけどなあ。
 好きな本屋の店員はどこもにこりともしないしなあ。
 で、
 そのむっつりすけべったらしい性格ながら、あつく書きなぐった手書きの推薦コメントでのみ、接点を持つ。そういう場所でしょ。
 ○○はどこですか?
 だなんて今まで問い合わせしたことがない。
 自力で見つけ出せなかったら縁が無かった思って退散するし。
 買いたいもんが最初からはっきりしているなら、それこそアマゾンの方がいい。
 あれは便利です。
 だからこの人の言うとおりなのです。
 自分が読みたいものがわからないときに、ふらりと立ち寄って。ていうのが本屋だから。
 利便性で通うものではないのだから。




 たとえば医者も、患者を「様」づけで扱うようになってから怪しくなってきたと思っている。
 商売上の笑顔や接し方を「心から」というのは方便であって、それを真に受けるのはいかがなものか。
 でいながらそれをこうまで求めるのは、どういう神経か。
 心まで強制すんのか。
 仕事熱心な風俗嬢に惚れちゃう童貞くんじゃないんだから。
 ぜってえ本気で感じてたぜ、あの娘。みたいな。
 ニンゲンは多面体です。いわずもがな。
 それは各々が自身を検めれば明白でしょーが。
 文学に接するならなおのこと。。。
 



 ついったー。あたしゃ今のところやってません。
 つぶやき。
 という言論の自由もまた、公序良俗のフィルターを経なければなりません。
 つぶやきは私的です。
 公に対する私ですから、公的なものになるはずが無い。
 その闇を覗いているのだ、という意識が必要です。
 晒しているのだ、という意識が必要です。
 心の底にまで公を求めるなら、覗かないことです。
 他人の心の中にだけ完全なる営業スマイルを強いる、その心根がまず卑しいのでは。
 この手のは、強力な言論統制下でのみ輝くものではないでしょうか。





 追記。


 飲食業の人が勤務中に不衛生なことしでかしてたとかいうのとは、違うように思うのだけれど。



 ☾☀闇生☆☽