アイドルの坊主反省。
禁じられているからこそ、その時間はきっと濃密だったことだろう。
素朴で些細なことごとが、ぢゅんと熱かったことだろう。
で『禁じている』とはいえ、実のところ私生活にまで踏み込んではいないという『商品管理状況』が露わになったわけで。
管理ゆるゆるだからこそ起こった問題なのですな。
とどのつまり、管理者からの、
「ちゃっかりやれよ」
という暗黙さ加減をついて、
つかれて、
つい野暮なことになってしまったという。
あのね、個人の自由だなんだなんてええかっこ言うなという話です。
世の商品には、みなさんそんなこと考えていないでしょ?
本当に商品側視点で考えていたなら、音楽の不法ダウンロードなんてこんなに広まるわけないでしょ?
あの禁止条項は、顧客への商品保障なわけよ。
ウチのコはみんな巨乳で、かつスレンダーで、やさしくて、ワケあり人妻で、癒し系お姉さん気質の妹ノリ、弟寄り兄貴的サービスでつくしますよん。というノリの延長線でしょ。
「ええ? ほんとにい?」
「マジっすよ。社長、どうかひとつ寄ってみてくださいよ」
「ホントに人妻あ?」
「それがマジもマジ。マジり気無しの大マジっすよん」
というアレでしょ。
有機栽培の麦100%と表示した以上は、それを裏切らないことが関係の条件となるわけでござんしょ。
とっかかりの半信半疑がじきに信頼関係となってリピーターを着々と増やしてきたのだから。これまで。
いまどき恋愛禁止だなんて、という希少価値に投資してきたのだから。ファンは。
あたしらケービ員だってありますよ。
制帽をかぶるイベント警備などではデブ、チビ、ひげ、髪染め、長髪、おっさんは派遣しませんよと。
客、つまり発注元に営業をかけているわけで。
つまりが心おきなく肥る自由さえないの。
夜勤明けのファミチキを、ぐっと我慢しちゃうの。
話がヒジョーに身の丈サイズですまんが。
会社によっては体系維持には手当がつくそうな。
つまり肥っちゃったやつにとっては罰金のようなもので。
もっとも体裁はメタボ対策(健康管理)としてだけれど。
自裁としての坊主を快とするのも、
それをやりすぎだのなんだのというのも、嘘か真かのエンタメ界のあいまいを愉しむプレイのひとつではあるわけで。
んが、その根柢のお約束事なのだから、
成分表示なのだから、ぐずぐずなのはいかんのです。
ともかく、
テレビありきの表現文化にうといおっさんからすれば、
この騒がれかたは少なくとも、歌唱力やダンスや演技で喰ってきた人ではない、ということはわかりました。
作曲家や作家なら盗作とか、
アスリートならドーピングとか、
シェフの衛生問題だとか、そういうことでしょう。
ならば、そういう視点で考えてみましょう。
とどのつまり、この問題にはアイドルとはなんぞや。
それが浮き彫りにされてるわけです。
フツーに恋しても公的に認められたいのなら、
そんなスキルを磨けばいいだけのことなのです。
要は、それだけなのです。
恋をしない。
我慢します、という希少価値でいきたいなら、いけばいいのです。
頑張ってください。
おっさんもたぶん頑張ります。
☾☀闇生☆☽