担当する夜勤現場のメンツが、薄い。
嗚呼、どうしよう。
他支社からの応援で大半を埋めねばならない。
しかし、その他支社からすれば主戦力をよそへなど貸し出したくはないはずで。
となればド新人か、誘導能力的にあやうい人ばかりをあてがわれるのが常である。
ともすれば社会的にどうなの、てな人が送り込まれたりもする。
口の悪い連中は彼らを「ポンコツ」などと陰で呼ぶ。
その言葉を聞くたびに眉をひそめてきたが、なるほど押し付けられて痛い目ばかりを見るとそうも言いたくなってくる。
呼ばれたから来ました。立ってろと言われた場所に立ってました。休めと言われたから休憩してました、という……。
嗚呼。
誰かの役に立ちたい、という欲がすっかり揮発し果ててカラカラになっている人たち。
日勤現場に欠員が出るとき、夜勤者たちはよくその応援を頼まれる。
で、必然的に連投という形で協力する。
べつに珍しくないケースなのだが、不思議なのはその逆パターンがほとんど無いということ。
どんなに夜勤が欠っても、日勤者たちは助けに来ない。
藁をもすがる気持ちで直接交渉しても、まず来ない。
別に特別な用事があるわけでもない。
夜勤はやらない。その一点張り。
頼まれると断れないお人よしのド新人が、時折まぜられるだけである。
日の出とともに起きだして、日没とともに家に帰るような健康的な生活リズムに同期していると、突発的な変拍子をきらう。
それが人間としてあるべきリズムなのだろうなと思う。
それが正しい。
でもね、それはさておき、
誰かたすけてくれ。
追記。
役に立つ喜び、というのが揮発したのではなく、
そういう楽しさを味わうことなくここまで来てしまったという感じだろうか。
あたしのつく現場で、少しでもそれを体験していただけたならとも思うのだが。
やはり時間と人が足りない。
たかがケービ。
されどケービ。
オビワンケノービ。
☾☀闇生★☽