壁の言の葉

unlucky hero your key

孤高の人。

新田次郎/孤高の人


 そうだ。
 目標に向かって黙々と前進しようというすべての人に、この本を薦めておかなくては。


 新田次郎の『孤高の人』。


 文太郎という実在の登山家の話です。
 それは、まだ登山のための登山というものが、理解されていなかった時代。
 ならば装備品も自分で独創しなければならないわけで。
 それでも彼は働きながら、もくもくと一人、日本の山を制覇していくのだ。
 

 人生にしろ、
 夢にしろ、
 それは登山のようなもので。
 痛いほど孤独で、
 ときにつらく、
 挫折も味わい、
 にもかかわらず、やはり登る。
 そうする意味を自問しながらでも、そうするほかないわけで。
 と、考えずにはおれないから、共感もあるし、教訓も多い。


 闇生は、やめてくれってくらいに泣いたよ。
 一分でも若いうちに、
 てか『今』読んでほしい一冊です。



 ☾☀闇生☆☽