海の向こうとの距離感。

 というわけで、書きながら『ダイ・ハード』を思い返したりしたのであるが。
 あの作品の冒頭のほう、
 黒人警官がパトロールがてらにコーヒーとドーナツかなんかを買っていたと思う。
 むろん彼の勤務中のことであり、制服で、パトカーによる巡回中のことだった。
 大ヒットとなり、シリーズおなじみのシーンとなったわけだが、あれについてとやかく抗議するのがいただなんて話は聞かなかった。
 当時の観客は、よその国のお国柄の一側面として解釈したのに違いない。
 そこはやはり日本人なのであーる。


 消防車で買い物に立ち寄って「市民の血税が云々かんぬん」というあれについて、あたしゃ考えている。


 あのシーンに違和感を抱いたひとがどれほどいたのか。
 むろん日本からすれば『海の向こうの事』に過ぎない。
 とどのつまり他人事であるがゆえのことだ。
 んが、
 ならばと思うのだ。
 ほんとかよ、と。
 海の向こうが他人事ならば、よその国の大統領が誰になろうともやはり他人事だろうにと。



 



 ☾☀闇生★☽