壁の言の葉

unlucky hero your key



 Atlas Sound
 Let The Blind Lead Those Who Can See But Cannot Feel



 勤務先のゆうせんでふいに流れて、胸に付け入られる。
 アルバムまるごといい感じである。
 たまたま店内物色中であった青いお目々のお客さまがBGMのアーティスト名を訊いてきたので、彼の琴線もまた、闇生のそれと方向性は近いのでしょう。
 目には見えないそれを共に感じたと。
 ま、
 誰しも複数の琴線をもっているのでしょうが。
 ともかくも去り際にアイコンタクト一発である。




 な。 




 今日で、一年。
 目に見えなくとも、あれからなにごとかが確かに、大きく変化しているような。
 いやちがうな。
 目の当たりにする刺激的な映像や情報があまりに膨大で、
 強烈なので、
 感じようにもかえって感覚が麻痺したり、食傷してしまいがちなのかな。
 大量の想像すべきこと、感ずべきこと、考えるべきことの徒労を察して、そうなるのかもしれない。
 防衛本能、みたいな。
 あるいは保身、というのか。
 そんでもってどこか鈍感でいる自分に戸惑ったり、開き直ったりする人もいたことでしょうし。
 麻痺させないことにはやってけないよ。ということもあるだろうし。
 たとえ他人事としてだろうが、
 もちろん当事者としてだろうが、
 遠かろうが、近かろうが、
 この変化の感触を、
 もしくはすったもんだを、少なくとも覚えては置いてだな。
 うん。
 けど、それもまたあまりに膨大で。
 複雑怪奇で。
 うかうかしてるとまたフリーズをおこしちまうという。
 それでまるで何も感じなかったかのように、錯覚してしまうのに違いない。
 とどのつまりがそれほど濃い一年であったと。
 そんな次第でなのであーる。
 



 
 はい。
 こちらニッポン継続中です。








 な。







 Let The Blind Lead Those Who Can See But Cannot Feel
 んが、その小さな親切は、
 ときとして、大きなお世話にもなったりするから難しいのね。
 とりわけ運動化すると、たちまちきな臭くなってくるもので。
 以心伝心。
 な。のさりげなさで繋がれるのが、ほどよい距離感なのだが……。


 
 


 まだ一年しか経っていないのかという感触が、強くある。
 



 ☾☀闇生☆☽