昔飼っていた犬の夢を見る。
川沿いの遊歩道。
母、姉と三人で、捨て犬だったチビを散歩させている。
ふと、隠した餌をチビが探し出せるか試そうということになり。
近くの吉野家で牛皿を買う。
チビを母らに預け、牛皿を手に先を行く。
とはいえ、鼻も利かないバカ犬だ。
最初は単純な方がいいとまっすぐに、しかし距離だけは離そうと。
用意ができたら無線を飛ばすということにして、暮れていく遊歩道をほかほかの牛皿を手に急ぐ。
すると足元になにかが纏わり付いてくる。
チビだ。
リードを振り切ってきたらしく、遠く後方に笑う母たちの姿が見えた。
けれどチビはバカ犬だから手にした牛皿に気づかない。
はあはあ息を切らして先を急ぐ。
気弱そうな目で振り返るが、立ち止まらない。
おいおい。
離されていく。
こら。
チビってば。


拾ったのはあたしだが、ずいぶんイジメもした。
両親に押し付けて上京してしまった。
もう十年以上もまえに老衰で死んだはずが、なぜいまになって夢に。



☾☀闇生☆☽