夢をみた。
八代亜紀があおむけになってもがいていた。
なんか、体のラインが激しくいびつで。
ちょうどひっくりかえったカブトムシみたいである。
暁闇の青い窓辺で、わしわしと手足を動かしておられる。
起こしてあげようと手を伸ばしたら、まんまとからめとられてしまった。
両腕と両脚でもって、ぎゅうぎゅう抱きしめてくる。
そりゃあ、なんせ、ひっくり返ったカブトムシだ。
抱くさ。
で痛いの。
けど、なんだか申し訳ないの。
けど、できれば八代さんじゃなくてよいの。
けど、まあいっか。
痛いし、
ぬくもるし。
夢だし。
☾☀闇生だし☆☽