泥棒さん。

 『仕事』には『作業』とか『労働』とかいう側面と。
 それを通じて社会やらコミュニティやらと接することで自分というものの『個人』を固める側面があって。
 ようするに外(おおやけ)との接点ですな。
 その代表例として現実にはその接点でお給金が発生するわけでして。
 信頼やらなんやらのもろもろも生まれるわけであり。
 そいつでもって自分というものの『私』を豊かにしていくのではないかと。
 のおのおと鼻毛をのばしていくのである。
 『私』と『公』を行き来してこそ、鼻毛はのびる。
 いや、のばしていくのだと。
 にもかかわらず、どうやらその人は『仕事』を単に『作業』とか『苦役』と考えている節があるのだな。
 

 だもんで、
 他人のそれを肩代わりしたり、面倒をみたり、すべて背負い込んだりすることが優しさだと思い込んでいる。


 有体にいって、一緒に組んでて、つまらねえ。
 ある意味、個性の芽を摘む泥棒さんである。



 追記。
 少年の頃、
 サッカーとかバスケやってると、うまい奴が個人技だけでシュートまで全部もっていっちゃうチーム、あったよね。
 つまらなさそうだったな。チームメイトは。
 あれを思い出した。
 草サッカーとか、地方予選なんかならあれでも成立することはあるけど、所詮はそこまでだ。
 敵に宮本武蔵が十人いても、統制のとれた百人の軍隊で囲めばわけないもんね。
 




 ☾☀闇生★☽