司馬遼太郎は言った。
StateとしてではなくLandとしての日本を描きたい、と。
ニュアンス的には国家(国政)と郷土(風土)を分けてとらえようとしていたのだろうか。
仮にこの言葉に愛をつけてみる。
国家愛と郷土愛。
反をつけてみる。
反国家と反郷土。
疑問をもってみる。
国政に疑問を抱く。
郷土に疑問を抱く。
税金を払ってもみる。
国家に税金を払う。
郷土に税金を払う。
などとつらつら。
ゴミ捨てがてらに未明の町内をぐるりと散歩。
東野幸治がYoutubeで音声だけの配信を始めている*1。
映像なし。
編集はDと呼ばれる長女と手下と呼ばれる次女が担当。
まいかいダイニングでたったひとりで収録しているというその手作り感が好きだ。
クレーマーとのラインのやりとりを公開している回が秀逸で、
クレーマー氏は東野が司会をつとめるバラエティ番組に駄目だしをしてくる。
なかでもコメンテーターの武田鉄矢が嫌いらしく、武田が得意の鉄矢節をほうりこんできた際のツッコミ法まで指南していて。
曰く、
「こら、どん兵衛」
武田鉄矢のバンド海援隊のヒット曲にある「こら、鉄矢」にかけているのだろう。
赤いきつねで売った武田鉄矢をどん兵衛呼ばわりするのが耳について、離れない。
こら、どん兵衛っ。
それがサブリミナルになっているのか、
宅呑みのしめをどん兵衛にする日々。
次女(手下)が父(東野)にラインで忠告してきたくだりも面白い。
例のタレント芸人の風俗発言をうけて、ダディはやらかさないように、と釘を刺す。
あの件。もはや批判のヒステリー現象になってしまった感があるので、手下はするどいなあと思ふ。
こうなるともう何を言おうがこの問題に触れただけで、怪我をする。
あたしなんかはひとりもんのくだらないおっさんだ。
誰にも釘を刺してもらえぬままにふらふらと言及し、
知っての通りやらかし済みである。
もしも有名人だったとしたら、そこで人生アウトだろうな。
すでに人生アウトだから、のたまえる。
なんだかね、
そんなんもこんなんもみんなみんなコロナ騒動のなかにあるのだなあと。
で、おそらくは皮肉もふんだんにこめたスネークマンショーの名台詞、
「あ~あ、ニッポンは、いい国だなあ」
の気分になるのだ。あたくしなんかは。おっさんだもんで。すいませんね。
ジ・エンド・オブ・エイジア(アジアの果て。極東とでもいう感じかな。)の股旅モノ風アレンジをバックに、ため息まじりに吐かれるこの言葉。
ここで言われる『国』は、StateもLandもひっくるめてのからかいだ。
そこに「自虐」というような暗さはない。
自分たちをカラリとからかう精神。
どてらYMOのコントにも、
高橋幸宏と細野晴臣がNYの坂本龍一宅をたずねる、というグダグダのコントがあって。
スタジオセットでつくられたその自宅には、巨大なオスカー像がそそりたっていた。
『世界のサカモト』というレッテルを、
つまりが自分たちをからかうスピリットでござった。
日々、
周囲は悲観論と
げんなりするような楽観論と
中傷と
非難と
警戒ばかりで疲れちまう。
んが、
笑いとばせる日がいつかくると願っている。
願っていく。
Smile!
これでもくらえ!
自給自足のおばあちゃんがシティーガールになってた pic.twitter.com/enS5WYfg53
— 大田 🌺南の島のおばーと孫🏖 (@ota_craft) 2020年4月27日
今晩も仕事は無し。
どん兵衛食って寝る。
闇生