また来年も飲もう。
友はそう云って帰って行った。
日常、数十億の取引をあたりまえにしている彼と、
日給一万円にも満たない派遣作業員のあたくしだ。
こちらから得るものは何も無かろうに。
一方的に食って、
んで食って食って食って、
飲んで、
話聞いて、
感心して、割り勘にしたった。
どーだ。
大声かつ真剣なシモネタ、薬物ネタのラリーに隣の若者グループが引いていた。
ざまみろ。
エロだって少しも手抜きしないのだ。こっちは。
五十過ぎても、
六十過ぎても、そうしていられれば、いい。
元気だったら、また飲もう。
追記。
前の彼女とはカネがどうのという関係じゃないんだ。
そんな話が出た。
そうはいってもそれくらい稼ぐようなうつわも含めて惚れられたのだろうから、結局は同じじゃないか。とフツーは思う。
けどね、繰り返すけど日給一万にも満たない派遣労働者にすぎんなんの取り柄もスキルもコネもないあたしと、こうして今でも飲んで馬鹿話をしてくれるのだ。
天命を知る歳にしてひとりになってしまった元カノジョを、今のカノジョが心配するのだという。
損得のニンゲン関係も大切だが、その外側も大切にしているからそんなオンナたちが現れてもおかしくないのだなと。
女はでかい。
でかいわあ。
いわずもがな、でかい女という意味とは違う。
秀吉の正室おねを連想した。
さらに追記。
その年上の人は、若いころツェッペリンとビル・エヴァンスを生で観たという。
どうよ。このセンス。
それだけであたしなんかチンチン硬くしちゃうわ。
いや、心のチンチンをね。
チンチンに心は無いが、心にチンチンはあるものなのだ。
☾☀闇生☆☽