正しさや善悪ではなく、
ひたすら自己を肯定してくれる所へ所へと人は惹かれる。
帰属しようとする。
ときに命を削ってでも。
極論をいえば、
カルト信者やシャブ中やアル中を立ち直らせるには、正論や理屈そのものにはあまり意味が無い。
あるとすればそれを熱心に説き続けること自体に、辛うじてあるのかもしれない。
ましてやその現状の否定こそがやさしさのとっかかりでもあるのだし。
そしてそれが薬物より強く、継続的に肯定してくれると彼が感じてやっと、出口があらわれる。
本当のやさしさというものはこの強く揺るがぬ継続力のことで、
おそらく一発逆転は無い。
仮にその継続が打ち切られたとき、人はさらなる強い反動を得て背を向ける。
もんどりうって闇の抱擁へと踵を返す。
半端な優しさならしない方がいいとビートたけしが言うのは、そういうことだと思う。
あえて繰り返すがそこに善悪は無い。
人はみな強く肯定されたいのだ。
☾☀闇生☆☽