いい歳こいて親元の次男坊フリーターに独立を煽ったことがある。
すまん。
大人げない。
個人をなりたたせている経済感覚のうとさについて突っ込んだところから、そういう流れになってしまったのだ。
つまり健康保険料とか、
住民税とか、
光熱費とか、
受信料とか、
親の扶養としてそれらをスルーしながら政治を憂いたりしているのって、ファニーであると。
横っ腹で笑っちゃうぞと。
故意に逆なでしたつもりなので、逆なでられたのだろう。
それらもちゃんと計算して親に払っていますと、明細調に返してきたものである。
どうだ。とばかりに。
けど家賃として示された数字が、どう考えてもいまどき都内でトイレ共同、風呂なしの四畳半レベルとして明示されてあるではないの。
いやかつて「なんちゃって自立」として自宅から自転車で20分の、そんな物件に彼は住んでいた。
それを目安にしているらしいのだが。
ことあるごとに入浴目的に『帰郷』し。
結局、生活の実態は実家ばかりとなり。
そのうちなし崩し的に里帰りと相成ったわけで。
して、
なにより生まれてから一度も処分せずに溜めこみ続けたおびただしい数のゲームソフトや漫画の、その自宅にあふれかえるコレクションを、そんな四畳半程度で養えると思っているのかと、愕然とした。
無自覚だが、都合の悪いところは親任せである。
んで、
そこが依存のもとであるのだが。
それで親のありがたみも知るものだろーが。
まあいい。
それでも社会的な成功というものは、するやつはするし。
なにより彼には友だちがたくさんいて。
それを煽ったあたしには、居ないわけで。
つまりなんとかの遠吠えである。
ニンゲンとしてポンコツなのはあたしだ。
☾☀闇生☆☽