現場。

 水道工事。
 夜勤現場のわが警備チーム。
 そのレギュラーメンバーのひとり、片交マニアT。
 彼は今週を最後に自宅から5分の規制日勤に移る。
 うらやま〜。
 彼は土日を定休とすることを信条としているため、明日から来ない。
 所詮は親もと。そんなものである。
 「今週金欠〜」
 とか騒いでいても、土日はしっかり休むのであーる。
 家賃は入れているとか、食はコンビニかファストフードだから自立しているようなもの。という主張ばかりするが、実際の自立とはまったく違う。
 そして親の面倒をみる必要性からの親もととも、まったく違う。
 


 この日の夜勤。
 途中、片交の交差点側を担当していた重量級ガルパニストKさんが、
「あっ。ああっ」
 と急に便意をもよおした。
 規制のなかを担当していたあたしが無線を受けてピンチヒッターとして交代。
 ガルパニストKさんはおケツをおさえおさえ近くのファミマへと急行す。
 折よく、先に休憩に入っていた片交マニアT&柔道家S君が戻ってきた。
 よってガルパニストKさんとペアで休憩に入ることになっていたミリオタDさんは先に詰所へ。
 その一瞬だけ4ポストを3人でみる状況が発生した。
 このときこの日の頭を張っていたFさんは片交マニアTさんを急かしたらしい。
 ガルパニストKさんがトイレに行っているから、すぐもどれと。
 はやくはやくっ。
 んが、片交マニアTさんのみたところ、別に急がなければならないような事態はなにもおこっていなかった。
 起こったとしても頭Fさんがひとりでこなせるレベルにすぎない。
 腹の虫の居所が悪かったのだろう。
 片交マニアTさんはしばらく無線を無視しつづけた。
 頭Fさんがチーム効率を考えた動きをしないことに対する不満は、周囲の共通するところ。
 Fは妻帯者。ダブルワーカー。共働き。
 稼ぎが悪くてケービにまで手をだしているのは、いわば、てめえのせいである。
 にもかかわらず亭主関白で、いまどき飯ひとつ作ろうとしない。
 パン焼くことすら、女房殿にやらせるという。
 自分で飯つくったら、
「結婚した意味ねえじゃん」
 とのことだ。
 んなこたお二人の関係性でのことだから、他人がとやかく言うべきではない。
 んが、
 『詰所』という共有スペースの使い方にその性分を出してくるのはいただけない。
 勘弁。勘弁。
 
 
 




 
 定時あがり。





 ☾☀闇生☆☽